過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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オータ
◆aTPuZgTcsQ
[sage]
2016/08/23(火) 16:32:42.19 ID:Yu37ZZYbO
ぼくはさらに、思っていたことを素直に話した。
「それに、しょくぱんまんとカレーパンマンは、すごく頑張ったよ。
ぼくはあの子達に忘れられる前にお別れしたけど、二人は何度も忘れられてしまったんだよね。
その度に何度も自己紹介から初めて、それでもこどもたちを笑わせようとしたんだよね。
それって、すごく大変なことだと思う。
ぼくだったら頑張っても、二人のようには出来ないかもしれない」
「アンパンマン……!」
カレーパンマンはぼくにしがみついた。
ホラーマンを背中に抱えているので、ちょっと体勢を崩したけど、ぼくはカレーパンマンを受け止めた。
カレーパンマンは少し肩を震わせながら言った。
「ありがとう……!」
しょくぱんまんも顔を手で覆っている。
ぼくは空いた手の方で、カレーパンマンを抱き締めた。
少し冷たい朝の空気をまといながら、太陽が静かに輝いていた。
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