過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
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64:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 16:40:49.85 ID:Yu37ZZYbO

「アンパンマン、また変なこと考えてますね?」

「えぇっ?」

「悩むのは天使さんに言われたところへついてからにしましょ。
じゃないと、背中の乗り心地がよくないんですね〜」

「そうなの?」

「ええ、ゆらゆら揺れて酔っちゃいますよホラー」

「そうだったの……ごめんね」

「ほら、もう、暗い声はやめて欲しいんですね〜
ただでさえ、また顔をあげちゃって、よろよろ状態なんですから。
気をつけてくれないと、顔が汚れる事態に陥ってしまうんですね〜」

「それはやめて欲しいなぁ」


ぼくはホラーマンのおかげで、笑いながら空を飛んでいた。
軽妙な調子で話し続けるホラーマンは、掴み所がなくて不思議な感じがする。
彼の声を聞いてると、ちょっとだけ不安が和らいでいくみたいだった。
そんなぼくたちは、しばらく飛んでいると、ある雲を見つけた。


「あれ……おかしくないですかね?」

「うん……おかしいよね……」


ぼくたちの頭上にぽっかりと浮かんだ雲は、綺麗な円の形になっていた。
偶然できた雲にしては綺麗な形過ぎて、ぼくたちは戸惑った。


「怪しいですね〜ホラーですね〜。
きっと、あの上になにかあるんでしょうね」

「そうだね……行ってみようか」

「ええ、わたくしどこまでも着いていきますよ!
海に置き去りにされたら困りますからね〜」

「置き去りになんかしないよ。
よし、行ってみよう!」


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