331:名無しNIPPER[saga]
2016/12/24(土) 18:52:32.07 ID:ckQ0GSngo
「……え?」
「楓さんのライブ。歌詞も何も無かったが、あれは。特に――」
「ちょ、ちょっと飛鳥ちゃんっ!」
『輝く世界の魔法』。
高垣楓のラストライブ、ゲストとして参加した蘭子は盛大に失敗した。
輿水幸子と共にズタズタの涙声を披露し、万雷の拍手を貰ってしまったのだ。
「気付いたんだ」
「……気付いた?」
「ボクもまた永遠の存在では無い事に。いずれアイドルを引退し、いずれ死ぬ」
「……」
「だが、それではボクの矜恃が納得してくれなくてね。爪痕を残してやりたくなったのさ」
ゆっくりと、飛鳥がポケットから右手を抜き出す。
その先に、爪にもよく似た、ギターピックが挟まれていた。
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