過去ログ - 菊地真「ボクが髪を切った理由(ワケ)」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 18:59:10.86 ID:GP3jamNW0
そうしてニヤニヤとした笑顔でボクの返事を待つ律子が面白くって、
ボクもついつい大げさなため息をついてから、いかにも深刻な話をしますって態度をとると、
「はぁー……参ったなぁ」
以下略
9
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:20:45.25 ID:GP3jamNW0
すると律子が、「おばっ……!」とかなんとか口ごもり、
その顔がショックを受けたように引きつったかと思えば、
「おばちゃんって……失礼ね! 私はまだ、そんな歳じゃありません!」
以下略
10
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:23:55.16 ID:GP3jamNW0
どうやら今のボクの台詞は、彼女の中にある「何か」のスイッチを押してしまったようだった。
必死になって言い訳を並べる律子の迫力に圧倒されてしまい、
どういうワケだか最終的には、自分の失言を認めて謝ることになったボクがいて。
以下略
11
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:28:14.52 ID:GP3jamNW0
「ちょ、ちょっと待って! 何、今度のライブの衣装代って……!」
「だーかーらー、今度のライブの衣装、真のところに頼んでるヤツがあるじゃない?
見積もりは出して貰ったけど、アレ、もう少しだけどうにかならないかなーって」
以下略
12
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:31:46.97 ID:GP3jamNW0
――閑話休題。
それから数十分にも及んだ言い争いは、
双方が同時に力尽きる、ダブルノックアウトの形でその幕を閉じた。
以下略
13
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:34:13.15 ID:GP3jamNW0
「……ねー、真」
「……何さ」
以下略
14
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:37:30.68 ID:GP3jamNW0
「……ホントに、大した理由じゃないんだよ。
ただ、満足しちゃったと言うか、なんていうか」
「満足って、何に?」
以下略
15
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:41:25.21 ID:GP3jamNW0
「いや、その、失恋って言っても、
今の話じゃないんだよ。結構、昔のことで」
「昔のこと?」
以下略
16
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:42:50.03 ID:GP3jamNW0
突然、思いもよらない場所から、ポーズ付きで掘り返されたボクの黒歴史。
恥ずかしさで耳が赤くなるのを感じながら、ボクは律子に言い返す。
「さ、流石は律子。今からでも、現役復帰できるんじゃない?」
以下略
17
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:46:47.14 ID:GP3jamNW0
けれども、その後もボクはプロデューサーの提案を断り続けた。
そりゃあ確かに、「女の子らしさ」に魅力を感じなかったって言うと嘘になる。
以下略
18
:
◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/08/29(月) 19:50:08.76 ID:GP3jamNW0
「ズバリ、思春期真っ盛りな真が感じてた「女の子らしさ」とは、
好きな相手との共通点を維持すること。
要は、プロデューサー殿との間に、自分なりの秘密の接点を見つけたワケだ」
以下略
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