過去ログ - 19世紀末少年「鳥のように、空を」
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1:名無しNIPPER[saga]
2016/09/03(土) 15:38:55.28 ID:8E2zCU9G0
1898年、霧の都ロンドン。
10歳にも満たない少年はこの時、幾多もの馬車や蒸気自動車が行き交うウォータールー橋の欄干をよいせと乗り越え、東風によって波立つテムズ川を見下ろしていた。
両の手には、木の骨と羽布でできた大きな翼を。小さな体には、大いなる勇気を。震えていた足は覚束ないまま石造りの橋桁を蹴り上げ、彼は両の手を必死に羽ばたかせた。
そして、橋桁よりおよそ15m下の水面には、間もなく大きな水柱が上がった。
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2: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:40:36.14 ID:8E2zCU9G0
3: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:41:49.33 ID:8E2zCU9G0
「クシュンっ!」
4: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:43:39.33 ID:8E2zCU9G0
………………
…………
5: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:45:20.29 ID:8E2zCU9G0
ふわり。
6: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:47:25.81 ID:8E2zCU9G0
そして、あれから更に数週間が経過し、模型実験の回数はついに20を超えた。
7: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:48:44.65 ID:8E2zCU9G0
「おい、君っ」
8:名無しNIPPER
2016/09/03(土) 15:49:42.83 ID:l4XxI8aSO
ええやん
9: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:50:24.02 ID:8E2zCU9G0
「君は今、ゴミの不法投棄をしていたな」
10:ありがとナス! ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:51:49.71 ID:8E2zCU9G0
強面の巡査は「さぁ」と口にし、大きな手を差し出してきた。
11: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:53:13.26 ID:8E2zCU9G0
やがて陽は暮れ、周囲の人通りはほとんどなくなった。
12: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:55:56.45 ID:8E2zCU9G0
コロコロコロ。
13: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:57:15.44 ID:8E2zCU9G0
「……」
14: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 15:58:40.80 ID:8E2zCU9G0
「お父様、しっかりして!お父様!」
15: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 16:02:19.92 ID:8E2zCU9G0
「わ、私はこどもだから……お金なんて持ってないの!だけど、お父様だけは……襲わないであげて!」
16: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 16:03:11.85 ID:8E2zCU9G0
「……」
17: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 16:04:39.16 ID:8E2zCU9G0
それは、“たまたま”付近で見つけた診療所だった。中から出てきた医者は、少年の後方に停まっていた車を見て、その態度を一気に変えた。
18: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2016/09/03(土) 16:08:26.85 ID:8E2zCU9G0
今日はここまでです。
ちなみに、本作は完全なフィクションです。
歴史的な矛盾点などは、できるだけ無いようにしたいです
19:名無しNIPPER
2016/09/03(土) 16:13:01.51 ID:l4XxI8aSO
オッツオッツ
20:名無しNIPPER[sage]
2016/09/03(土) 16:20:53.05 ID:cLi0thvuo
いい雰囲気
乙
21:名無しNIPPER[sage]
2016/09/06(火) 04:30:44.11 ID:KUlysAmyO
期待
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