146: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:14:06.92 ID:bKiWKF0C0
エリカ「た、たいちょぉ……?」
まほ「エリカ、落ち着いたほうがいい……ほら、体の力を抜くんだ……」ギュッ
小梅「…………!」
147: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:14:48.27 ID:bKiWKF0C0
みほ(おそらくこの軍議の様子は、すぐにカチューシャさんに伝わる。エリカさんが私に篭絡されているという情報はもうカチューシャさんの耳に入っているはずだから、小梅さんが不満に思って寝返りを申し出るのも、自然に思ってくれるはず……)
まほ「なんだ、耳たぶを甘噛みされるのがそんなにいいのか?」
エリカ「は、はひぃぃ……」
148: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:16:27.60 ID:bKiWKF0C0
――カチューシャ軍・総旗艦――
ミカ「江東水軍副将、赤星小梅からの手紙さ。開けて読むといい」
カチューシャ「いきなりやって来て、手紙を読めだなんて、いったい何なのよ、もう……」
149: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:17:10.17 ID:bKiWKF0C0
ミカ「寝返りには、戦場の不確かなすべての要素が詰まってる。でもあなたはそれに気づかないのかい?」
カチューシャ「むぅ……どういうこと?」
ミカ「もし正確な日時を書いて、その日に寝返ることができなかったら、あなたはどう思うかな?」
150: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:18:13.26 ID:bKiWKF0C0
――江東軍本陣――
エリカ「……ねえ!本当に風は変わるんでしょうね!?」
ミカ「風の動きを読むことなんて、出来はしないさ……ただ、話すしかない」ポロローン
151: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:18:56.04 ID:bKiWKF0C0
ミカ「……来たね」ズッチャズッチャ♪
みほ「風が……止んだ?」
ミカ「逆に進みたくなったときは、いったん立ち止まる。風も人間も、同じさ」
152: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:19:41.97 ID:bKiWKF0C0
――カチューシャ軍陣地――
ニーナ「あんれ、向こうの陣地から船がやてぐらー」
アリーナ「何とかっていう敵の将軍さこっちさつぐことになったから攻撃すらのっで、カチューシャ隊長言ってただべ?」
153: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:20:34.94 ID:bKiWKF0C0
カチューシャ「そう!やっと寝返るタイミングを得たのね!」
ノンナ「はい。そのようです」
カチューシャ「こっちについた船は、ちゃんと迎え入れてあげなさい!」
154: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:21:10.74 ID:bKiWKF0C0
小梅(……よし!ここまで近づけば、もう心配ありませんね)
小梅「全艦、着火!火をつけたら、水に飛び込んで後続の艦隊に拾ってもらってください!」
155: ◆8DlJds//22[saga]
2016/09/10(土) 20:22:23.40 ID:bKiWKF0C0
ニーナ「あぢぢぢ!なんだべ!いぎなり船が燃えだべ!」
アリーナ「早く逃げのぎゃ、大変だ!」
ニーナ「だ、だば、鎖さ絡まって、離れらんねぇ!」
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