710:名無しNIPPER[saga]
2016/10/23(日) 23:23:55.51 ID:vwx1JBxi0
卯月「人の姿をした生き物を撃つなんて、そんな辛い事をさせてしまってごめんなさい……」
未央「しぶりん、こんなに震えて……辛かったんだよね……」
凛「……え?」
卯月「凛ちゃんが苦しんでいるその気持ち、一緒に背負いますから……」
未央「苦しまないで……私達はしぶりんの事、分かっているから……」
凛「……」
違った。
私の事を理解してくれていたわけじゃなかった。
それでも、私の心に芽生えたある想いは残り続ける。
『二人も、私と同じなのかもしれない』
一度芽生えたこの気持ちは、私の心であっという間に大きくなっていく。
それと同時に色々な想いが私の心から溢れ始める。
凛(もしも二人が私と同じなら、この部屋で3人一緒に狩りを楽しむことができる)
それが実現したら何て素敵な時間になるんだろうか。
一度は諦めた、3人で一緒にアイドルをやるという道。
それが形を変えて、3人で別の道、殺し合いの道を歩んでいけるかもしれない。
また心臓が大きく跳ねる。
凛(二人とも私と同じようになってくれれば……そんな未来ができるのかもしれない……)
3人で一緒に、どこまでも。
凛「…………たい」
卯月「えっ?」
未央「どうしたの?」
凛「……ううん、なんでもない」
二人を抱きしめながら私は新しく芽生えたこの気持ちを押さえ込む。
たぶん、そうなる事は無いと思うから。
今のままじゃ、私が思い浮かべた未来は訪れない。
そう、今のままじゃあ、二人は私と同じ場所に堕ちてきてくれない。
私が守っている今のままだと。
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