763:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 00:09:34.74 ID:TVHafHan0
私は未央の後ろから手を回し、未央に剣を構えさせる。
未央「ちょ、しぶりん?」
凛「こんな感じで持って……うん。こうやって木に向かって構えて……」
木に向かって剣を斜めに構えさせて私は未央の手を離す。
未央「しぶ……」
凛「あっ、その体勢のまま動かないで!」
未央「うっ、うん……」
振るだけで木が私たちとは逆方向に倒れる形に斬れるように未央の姿勢を、剣の位置を確かめる。
未央は最初は動こうとしたが、私がなんども姿勢や剣の位置を調整していると、姿勢を維持しようと動かなくなってくれた。
そして、剣を振るだけで木を斬り倒せる形になって。
凛「いいよ、そのまま腕を前に押し出すように振ってみて」
未央「こ、こうかな?」
未央が振るった剣は大木の中心から斜めに後方へ倒れていき、倒れた振動がズズンと私たちに伝わった。
未央「う、わ……」
卯月「す、すごいですね……」
凛「ほら、できたでしょ?」
未央「うん……こんな簡単に、あんなに大きな木を……」
凛「こうやってどんどん斬っていって、最後に仕上げをすれば昨日みたいな広い訓練場が完成するんだ。だからどんどん木を斬っていってもらえると助かるんだけど」
未央「う、ん……やってみるね……」
凛「お願いするよ」
私がそう言うと、未央はコクンと頷く。
凛「卯月も斬り方を教えるからこっちに来てもらえるかな」
卯月「あっ、わ、わかりました」
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