793:名無しNIPPER[saga]
2016/10/30(日) 22:22:12.25 ID:TVHafHan0
次の日、私は透明化したロボットの上からフル装備であの男を待ち構えている。
ハードスーツを身に纏いバイザーを装着して、
リンクシステムはすでに起動し黒球は展開済み。
両手に双大剣を持ち、私自身も透明化を使ってロボットの上から辺りを見下ろしている。
正午まで後数分。
あの男が姿を現す気配が無い。
それでも警戒は怠らない。
念には念を入れる。ガンツの狩りと同じ意識で警戒をする。
そして、正午になったと同時に、ロボットから少し離れた位置に人影が見えた。
木々の隙間から見えるその人影は、紺色のスーツを着たあのちょび髭と名乗った男だった。
凛(来た……)
あの男は私を捜しているようだった。
こちらの透明化に気付いている様子ではない。
警戒を緩めず、私はロボットの上から跳躍し、あの男と10メートル程度の位置に着地する。
私が着地した事に気付いた男は、こちらに顔を向ける。
鋭い視線の男。
こうやって直に眼にすると、この男がかなり強いことが分かる。
男から私は見えないはずなのに特に動揺することもなく、隙らしい隙は全く見当たらない。
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