83:名無しNIPPER
2016/09/10(土) 16:43:15.61 ID:y4Dz8BTz0
夜の森林公園。
開けている公園にはまだ人がいたが、私は人目に付かないように森林に足を踏み入れる。
数分草木を掻き分け木々の隙間を通り進むと、大きな木が数本ある少しだけ開けた場所にたどり着いた。
ここが私の実験場。
この数日、夜はこの場所で誰にも見つからないように実験をしている。
西が言っていた言葉、誰かに見つかると頭が……という言葉。
見つかったら死ぬ可能性もある、だから隠れて実験をしている。
慎重に、誰かが来たらすぐ逃げれるようにして数日間、私は誰にも見つからずに実験を出来ていた。
凛「さて、と」
この数日間試し続けた集大成。
ぶっつけの本番、準備運動も何もなし。
地面に落ちている数個の石を持って、懐に鞄から出した銃をしまいこむ。
そして私は体制を低く取った。
陸上のクラウチングスタートの姿勢、構えて少し溜めて、地面を蹴り跳躍する。
10メートル近くの跳躍、風を切る感覚が私を襲う。
一瞬で目の前に迫った大きな木に体制を変えて木の側面に着地。
そのまま、同じように跳躍。
木が物凄く揺れて、私は別の木に同じように着地し、同じように跳躍する。
これを数度行い、最後に木を蹴って上空に飛び上がる。
数十メートル近く飛び上がった私は空中で数個の石を投げ、懐から取り出した銃を構えて全てにロックオンをした。
目まぐるしく変わる視界、きりもみ上に落ちていく体を捻り着地。それと同時に銃の下の引き金を引く。
ギョーンという音と、数秒後遅れて落ちてきた石は全て地面に落ちたと同時に爆散した。
それを見て、私は数歩後ずさり尻餅をついてそのまま地面に寝そべった。
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