931:名無しNIPPER[saga]
2016/11/12(土) 19:53:52.07 ID:N9bfIXvc0
凛と加蓮は感じていた。
敵の放つ殺気をひしひしとその身に受け、あの男がまだこの場にいる事を理解する。
どこにいるかは見えない、だけど確実にいる。
そうやって隙を一切見せずに周囲を見渡していると、先ほど加蓮がZガンで潰した窪みから、そこに残っていた血液が盛り上がり、形を成していく。
そこには1メートル近い大きさの蝿。
大きな羽音を鳴らしながら、浮かび上がる蝿の姿があった。
凛「っ!?」
加蓮「うぇぇぇっ!?」
加蓮はそれを見て露骨に嫌悪感を示す。
後ろにいた3人もそう、巨大な蝿は生々しいフォルムで生理的嫌悪を沸きあがらせる姿だったからだ。
卯月「き、きゃああああ!?」
未央「は、蝿!?」
奈緒「いっ、いやああああああ!!」
蝿は高速で動き、凛に向かって突進してくる。
そのスピードは高速で、時速に換算すると200キロは出ていた。
凛はその高速で突っ込んできた蝿を、
凛「気持ち…………悪い!!!!」
大剣を横に向けて、地面に叩きつけた。
何度も何度も大剣で蝿を叩き潰し、潰して潰して原型を留めなくなった蝿にダメ押しといわんばかりに掌の閃光と黒球の閃光を撃ちこみ十数メートルはあろうかというクレーターを作りだすまで撃ちこみ、漸く攻撃を止めた。
凛「はぁっ! はぁっ!」
荒い息で自分の作り出したクレーターを見る凛。
そのクレーターの中から声が響き渡ってきた。
「おいおいおい……なんつー女だァ!? どんな反射神経してやがんだァ!?」
小さな子供のようなサイズになった男が無傷で現れる。
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