962:名無しNIPPER[saga]
2016/11/13(日) 16:45:47.50 ID:mvxo5hdO0
「ゴ……はッ……」
和泉は確かに手ごたえを感じた。
剣を突き入れ、確実な致命傷を負わせた。
大男は最後の悪あがきか、手から炎弾を和泉と吉川に投げつける。
それを回避し、和泉は男から剣を引き抜いて最後の一撃を加えようと剣を伸ばした。
そのときだった。
「くッ、クハハハハハハッ! ハハハハハハハハハハハハハ!!」
大男が堰を切ったかのように笑い出した。
その様子を見た和泉は動いた。
全力で後方に駆け出した。
攻撃ではなく、撤退。
和泉が先ほどまで感じていた怒りは一瞬で掻き消え、今和泉の中に生まれた感情は、本能的な恐怖。
その恐怖の感情が和泉の肉体を動かし、その場から全力で撤退する。
ほんの一瞬遅れて吉川も動いた、その動きは和泉にも引けを取らないほどの動き。
そして、吉川は仲間の3人に向かって叫ぶ。
吉川「逃ィげろォォォォォ!! 何かが来るぞォォォォ!!」
「!!」
「えぁ……」
「かいじさ……」
直後、戦場に爆発が起きた。
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