977:名無しNIPPER[saga]
2016/11/14(月) 01:53:21.15 ID:/wwqY5m20
吉川と玄野は同時に動いた。
玄野は炎を避けながらも武田を引きずり後ろに飛び、吉川は炎人間に効かない筈の剣戟を打ち込む。
その時、一際強い横殴りの雨が吉川と炎人間に直撃し、炎人間の炎がほんの少しだけ小さくなった。
その場所に吉川の剣は滑り込むように走り、
「グッ!?」
炎人間にダメージが通った。
吉川「!!」
それに気付いた吉川は同じ場所に剣を走らせるが、吉川の剣は再び蒸発し炎人間に届くことは無かった。
だが、吉川は剣が届いた事を確信し、一旦距離を取り全員に聞えるように叫んだ。
吉川「水だァッ!! 大量の水でヤツの炎を弱めれば攻撃が通るぞォッ!!」
後退した玄野は武田を神奈川チームに任せ、Zガンすら通用しなかった相手にどうするかと考えていた時に吉川の叫びを耳にする。
玄野「水? 水ッて……この雨じゃ駄目なのか!?」
吉川「駄目だ! もっと大量の水を一部分に浴びせかければ恐らくイける!!」
玄野「そんなもん、どこにあンだよ!?」
吉川「無かッたら神様に頼め!! この雨をもッと降らしてくださいッてなァッ!!」
吉川の叫びは味方だけではなく、炎人間にも届いていた。
炎人間はそれを聞いて、笑いながら自分の体の熱量を上げた。
「ハッハッハッハ! 猿の悪知恵だな。水など全て蒸発させてやる」
その姿は先ほどよりも大きく、炎が足元から渦巻くように発生していた。
だがそれに臆することも無く、吉川は炎人間に突進する。
「無駄だという事がわからんのか」
吉川「さッきは当たッただろーがよ!! テメーの隙を一瞬たりとも見逃さねェ、少しでも炎を弱めたときテメェの最期だ!!」
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