過去ログ - 緒方智絵里「お茶とお菓子と妖精さんと」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2016/09/07(水) 19:29:56.19 ID:9SBqwW9h0
「いやぁ、実に美味しい麦茶だね」
ニコニコとした笑顔で語りかけると、彼女もつられてニコリと笑い、
「これなら何杯でも飲めそうだ。……と、いうわけでもう一杯」
盆に戻されたコップを見て、その笑顔がぴくりと引きつった。
けれども彼女は、怒るでもなく、泣き出すでもなく、
「プ、プロデューサーさん」
「なんだい智絵里?」
「あの、その、喜んでもらえるのは嬉しいんですけど、
これ以上冷たい物ばかり飲むのは、よした方が……」
「えぇ? どうしてさ」
「ど、どうしてって……えと、それは……」
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