過去ログ - 澪「シンクロナイズドドリーミング」
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46:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/09(金) 17:11:52.67 ID:ROM1DOs8o
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彼女は私の恋愛成就を心から願ってくれている。
その彼女が丸投げしたという事は、今の私ならどんな選択をしようと成功する、という事なのかもしれない。
でも、生憎私はそんなに自分に自信を持てていない。
全く持てていないわけではない。黒唯にああまで言ってもらえたんだ、多少は持とうと努力している。
学園祭の日に唯が大丈夫と言ってくれたおかげで歌えたように、黒唯に言われた今、唯と話さないという選択肢は絶対にありえない。
でも・・・正解は見えてこない。彼女は私を信じてくれたけど、私は自分を信じられない。
正解を見つけられぬまま、皆で初詣に行く1月2日を迎える事になってしまったのも必然とさえ言えるだろう。
***
唯「年末年始はこんなでした〜」
律「憂ちゃんくれ!」
紬「相変わらずいい姉妹ねぇ」
微笑ましい仲良し姉妹のエピソードにも、私は曖昧な笑みを返すだけで割って入れずにいた。
その後の体重の話にはさすがに物申さずには居られなかったが。
唯「澪ちゃん、晴れ着気合入ってるねえ」
澪「律が昨日着ていくのって聞くから・・・」
律「聞いただけー」
澪「んなっ、何ぃー!?」
唯「今年も澪ちゃんのポジションは変わらずかぁ」
変わらず、か。
悔しいけど、その通りなのかもしれない。私には何も変えられないのかもしれない。
でもそれでいいのかもしれない。今のままの方が、全ては丸く収まる。長く悩みすぎたせいか、そんな考えに思考が傾く。
律にからかわれ、自分の無力さを実感し、何かと悔しくてつい「着替えに帰る」と言って皆に背を向けてしまう。
唯「そのままでいいじゃん、カワイイよ?」
澪「そ、そう・・・?」
唯の声につい足を止めてしまったが、ネガティブに傾いた思考と、帰ると言い出した意地から唯の顔を見れずにいる。
でも、すぐに「そうだよー」と私の手を取り、唯が満面の笑みを見せてくれるものだから、釣られて私も笑ってしまう。
・・・ネガティブに傾いた思考も一瞬でどこかに飛んでいってしまった。なんだ、私って案外ちょろい奴なんだな。
そしてそれ以上に・・・やっぱり、私は唯が好きなんだな。
正解を見つけられていないまま唯に会うのは憚られて今日まで会えずにいたが、会えばたったこれだけの事でも恋心があふれ出す。
結局、私はどうしようもないくらい唯が好きなんだ。
なのに。
こんなに好きなのに・・・自分がどうすればいいか、わからない。
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