過去ログ - 裕子「特別なことができるなら」
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29: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:08:34.01 ID:jzgcTAa+0

裕子「失礼しました!!」

ここで自分がプロデューサーに謝ることを決めるために宇宙に行っていたことを思い出した裕子は、慌ててちひろの部屋から
飛び出し、プロデューサーを探すためにプロダクションの屋上へと瞬間移動する。

裕子(ここからなら……)

視覚と聴覚に力を込め、一気に認識範囲を広げていく裕子は、多くの人々の会話や日常風景を情報として入手しながら、
どこかにいるであろうプロデューサーの姿を求めて、さらに身体機能を強化していく。

(((ママー! 今日の晩ごはんなぁにー! カレー!? ほんとにやったー! ニンジンは入れないでね!)))

(((ねぇ聞いてよ! 今日ついに彼に告白したの!!)))

(((はい、はい。その契約については後ほど書類を送らせて頂いて……)))

(((婆さんや、今日はあのバカ息子が孫を連れて帰ってきよったよ……お前さんにも見せてやりたかった……)))

裕子(いろんな人がいるなぁ……)

強化された視覚と聴覚が拾う人々の姿はとても生き生きとしており、裕子はふと、小惑星がこの辺りに落下したら今見ている
人達も皆死ぬんだろうなという、とりとめない感情に囚われた。

裕子(……プロデューサーも、このまま残ってたら死んじゃうんだろうな……)

刹那、裕子の脳裏に小惑星が東京に落下し、プロデューサーが蒸発する光景が流れる。

裕子「ッ!?」

あまりにも生々しく現実味のあった光景に、思わず身体機能の強化をやめてその場に膝をついてしまった裕子は、頭を振り、
通常の視界に戻った目で眼前の景色を見る。

裕子(いま、のは……)



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