31: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2016/09/10(土) 22:12:48.50 ID:jzgcTAa+0
裕子P「ちひろさんから裕子が見つけたものについて話を聞いたから……」
裕子「それで私を探しに来たと……しかしまさかここまで私が接近に気付けないとは、やはりプロデューサーもエスパーですね!?」
裕子P「多分ユッコがそのスプーンに夢中になりすぎてただけだと思う」
裕子「あれー?」
探していたはずの相手に逆に見つけられてしまった裕子であったが、なぜかそれがとても嬉しくて、けれども直ぐ様
プロデューサーに謝らなければいけないことを思い出すと、大慌てで頭を下げた。
裕子「って、そうだった! プロデューサー、ごめんなさい! 私、プロデューサーをふっ飛ばしちゃって……それに……」
手元に思い出の品が戻ってきたことで少し人間味を取り戻した裕子は、ラスベガスのショーを自分で台無しにしたことは
いけないことだったと認識出来るようになっており、そのことについても謝ろうとするが、どう喋れば良いのか分からず
言い淀んでしまう。
裕子「それに、あの……お仕事でも、その……」
裕子P「……うん、わかってる。ユッコが自分のしたことを分かってくれたのなら、私はそれでいいから」
優しく笑みを浮かべて頭を撫でてくるプロデューサーに、裕子は気恥ずかしさを覚えつつも甘えてしまう。この人は
サイキックがなかったとしても、きっと自分のことを全部分かってくれるんだろうなぁと思いながら。
裕子P「……ところで、その手に持ってるスプーンはどうしたの?」
裕子「これですか? ふふふ、プロデューサーには前に話しましたよね? 小学生の時初めて曲がったスプーンの話!」
裕子P「……もしかして、これがそうなの?」
裕子「はい! どうですか、すごいグニャグニャでしょう!」
裕子P「うん、ぐにゃぐにゃ……ぐにゃぐにゃ……ふふっ」
凄まじい形に変形しているスプーンを見て思わず笑みをこぼしたプロデューサーは、不思議そうな顔をする
裕子を見て思う。ああ、やはりこの子はスプーン曲げにも全力だった時がきっと一番いいんだろうなと。
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