13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/14(水) 21:02:29.82 ID:BjprVN+x0
曜「千歌ちゃん!何点だった!?」
思わず大きな声が出てしまう。
全体での練習に続いて、今回もノーミスだった。
千歌も興奮したように動画を見返している。
千歌「9.5点!9.5点だよ曜ちゃん!」
曜「やったああああ!更新だ!更新!」
千歌「曜ちゃんよかったああ!やったやった!」
2人で飛び上がって喜んだ。
千歌「ノーミスだよ!ノーミス!」
曜「今日の練習でちょっとつかんだんだ!いやー長かった!」
千歌「これは私も頑張らなきゃだね!あ、でも今日は家に…。」
曜「わかってるよ、ドラマでしょ?梨子ちゃんと善子ちゃんも見てるやつ。」
千歌「そうそう!先が気になっちゃってさー。曜ちゃんも見ようよー!」
曜「うーん、前見たんだけど途中で寝ちゃって。」
千歌「えぇ…。」
そりゃないよと肩を落とす千歌の隣で、カメラをしまう。
ふと、千歌のつけた点数が気になった。
曜「そういえば千歌ちゃん、残りの0.5点って何だったの?」
―――
曜「ふぅ…。」
入浴を済ませ、カメラを起動させる。
結局、千歌にも残りの0.5点の理由ははっきりとわからないようだった。
千歌の要領を得ない回答に、少しきつい言葉を投げてしまった。
すぐに謝ったら許してくれたけれど、反省しなければ。
千歌は自分のためを思って言ってくれている。
センターとして、ライブで最高のパフォーマンスをするためには、真摯に受け止めなければ。
曜「でも、わっかんないなあ…。」
パタンとカメラを閉じて、ベッドに寝転がる。
曜「明日、善子ちゃんにも聞いてみようかな…。でも、困るだろうな…。」
生徒会長のダイヤや、それを手伝う果南は忙しい。
鞠莉も仕事を抱えているし、何よりまだ歌詞の恨みを晴らせていない。
梨子にはすでに動画を送りつけている。
何かしらアドバイスをくれるだろう。
眠ってしまう前にともう一度再生させる。
何度見ても、ミスなく踊る自分の姿しか映っていなかった。
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