過去ログ - 【ミリマス】765プロ昔話『もが太郎』
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7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 23:38:37.21 ID:wPJEtrHe0
未来「きーきー。そこのお二人さん、ちょっといいかい」

静香「あら、あなたは猿じゃない。どうしたのかしら」

未来「実は私、ここのところおいしいものを食えてなくってさ。お願いだから、腰に提げている団子を一つでいいから分けてくれないかな」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 23:40:28.38 ID:wPJEtrHe0
翼「ばさばさ。どうにも奇妙なご一行だけれど、これはいったいどうしたわけだい?」

静香「お前は雉ね。私たち、これから鬼退治のために鬼ヶ島へ行くところなのよ」

翼「まあ、なんて立派なんだろう。よろしければ私にお腰に提げたきび団子をくださらない。そうすれば、きっとあなたのお役に立ちますよ」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 23:44:14.20 ID:wPJEtrHe0
さて、四人は船を使い、ついに海を越えて目的地の鬼ヶ島までやってまいりました。

律子「私がついてゆけるのはここまでです。あなたたちのご武運をお祈りします」

鬼ヶ島から鬼たちが出てくる気配はありません。しかし、人々を脅かす鬼たちがいるという雰囲気はふつうの人をたじろがせてしまうようです。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 23:53:11.16 ID:wPJEtrHe0
鬼ヶ島のほらあなを奥へ、奥へと進んでゆくと、何やら奇妙な騒ぎ声が聞こえてくるではありませんか。

もが太郎があたりを見回すと、そこにはいかにも野蛮な格好をした鬼たちが、山盛りのスパドリとキャンディを携えて酒食にふけっておりました。

これにいきどおったもが太郎、腰元の竹光に手をやりつつ、ふたたび大きな声で言いました。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 23:56:04.95 ID:wPJEtrHe0
静香「せいっ。やあっ」

志保「なにをっ。負けるもんですか」

星梨花「わんわん、がぶっ」
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 00:00:50.18 ID:cyKZFN7D0
もが太郎たちにすっかりやられてへたりこんだ鬼たちを前に、もが太郎は言いました。

静香「村の人々から奪ったスパドリやキャンディを好きほうだいに飲み食いするとは、なんて悪いやつらなのかしら」

志保「申し開きもございません」
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 00:09:14.18 ID:cyKZFN7D0
鬼たちは、貿易船の難破などでこの島に流れ着いてきた者が多いということ。島で漁や農業を営んでいるものの、島の住人を食わせていくにはどうしても足りないこと。

陸へやってきても、鬼ヶ島から来たということや見慣れぬ顔だというのでつまはじきにされてしまうこと。商売の交渉もろくにできず、ついにはりゃくだつを始めてしまったこと。

志保「私たちも、本当は人々を脅かしたくはないのです。今はよくても、いつかあなたのような勇敢な者たちが攻めてきたら私たちはどうにもなりません」
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 00:13:09.33 ID:cyKZFN7D0
さて、それから少し後のこと。

村には、鬼たちから取り返したスパドリやキャンディ、マニーなどを元々の持ち主たちへ返して回るもが太郎たちの姿がありました。

風花「ありがとう。おかげで助かりました」
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 00:16:25.81 ID:cyKZFN7D0
今まで鬼たちにおびえていた村人たちの喜びようといったら大変なものでした。このことはたちまち評判となり、とうとうもが太郎はお殿さまのもとへお呼ばれすることになりました。

千早「お前が鬼ヶ島の鬼たちを討ち果たしたというもが太郎ね。ふーむ、聞きしに勝る精悍な若者だわ」

静香「ははーっ。ありがたきお言葉でございます」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 00:21:19.75 ID:cyKZFN7D0
これまで、鬼たちの悪行はお殿さまの頭を悩ませていることでもありました。

そんなわけで、鬼たちをかばうような物言いに怪訝な顔をしていたお殿さまでしたが、もが太郎の誠実な態度と話し方に次第に聞き入っていきました。

静香「というわけで、どうか、お殿さまには鬼ヶ島の者と村の者たちとが誤解を解いて仲良く暮らせるようにお力を貸していただきたいのです」
以下略



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