過去ログ - とある少女のおはなし
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33:名無しNIPPER
2016/10/30(日) 11:11:11.34 ID:B8lQvfVw0
外に出てから気付きましたが、ここは山の頂にあたる場所のようです。
後ろを振り返ると、最初にいた荒野が大きく広がっていました。

相変わらず荒れ果てた、何の変化もない土地です。
もちろんこちらに行くつもりはありません。
以下略



34:名無しNIPPER
2016/10/30(日) 11:17:16.67 ID:B8lQvfVw0
その先には一面に広がる白。
そこから吹きつけてくる風は、肌を刺すように冷たくて。

それでも私は進みます。
一歩ずつ、雪の降る方へ。
以下略



35:名無しNIPPER
2016/11/06(日) 09:28:19.69 ID:uM1raJdR0
暫く歩いて振り向くと、もう山の頂のあの遺跡は見えませんでした。

あるのはただただ降り続ける白い雪と、暗い緑色をした木々が揺れるのみです。

この雪はいつから降っていたのでしょうか。
以下略



36:名無しNIPPER
2016/11/06(日) 09:28:47.66 ID:uM1raJdR0
一歩歩くたびにぎゅ、ぎゅ、と独特な音がします。
どことなく間の抜けた音。

足を上げるたびに、積もっていた雪が再び宙に舞い上がって。
そして重力に従ってまた落ちます。
以下略



37:名無しNIPPER[sage]
2016/11/06(日) 19:45:34.94 ID:Rk1IAsRz0



38:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 07:14:02.85 ID:rO+pKMYc0
今までのように、地に横たわって眠るわけにもいきません。
目が覚めた時には、雪の下に埋まっていそうです。

どこか休める場所はないでしょうか。
そうして探し始めるとすぐに、洞窟を見つけました。
以下略



39:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 07:14:31.30 ID:rO+pKMYc0
人が4人並べる程度の、狭くも広くもない洞窟。
雪が入ってこない程度の奥まで進み、横たわって膝を抱えるとあっという間に眠りにつきました。





40:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 07:15:01.17 ID:rO+pKMYc0
夢の中。
幻想的な光に包まれて。

ここはどこ?
上を見るとゆらゆらと揺れる水面。
以下略



41:名無しNIPPER
2016/11/13(日) 07:15:44.91 ID:rO+pKMYc0
暗い暗い、深い深い闇夜に浮かぶ星々。
その中に一際大きく輝くのは満月。
青白い月に向かって手を伸ばしても、その手は届きません。

そのうち月が沈んで、星が見えなくなって。
以下略



42:名無しNIPPER[sage]
2016/11/13(日) 08:07:19.76 ID:VPSMoht90
おつ


43:名無しNIPPER
2016/11/18(金) 17:38:40.36 ID:17MCLoxu0
目を覚まして外を見ると、雪の眩しさに顔をしかめます。
相変わらず雪は降り続けていました。
眠る前は脛ほどだった雪も、今は腰の高さまで積もっています。

寝る前には気付きませんでしたが、目を凝らして見ると洞窟にはまだ奥があるようです。
以下略



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