過去ログ - 提督「嵐の山荘で」不知火「二人きりですか。では安価ですね」提督「なぜ」
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22: ◆vMSeYbSya.[saga]
2016/09/20(火) 01:24:58.79 ID:pmdsDHU50
「そんな理屈がありますか」

「硬いんだよ、不知火は」

「顔が柔らかくなったからといって、笑えるわけがないでしょう」

「素直に気持ちを表現すればいい」

「そんなことをしたら死んでしまいます」

「筋金入りだな……。ツンデレなのかどうかはよくわからんが」

「そう言うのならば……。あなたも、もっと素直になればよかったのではないですか」

「俺が?」

「ずっと不知火と、こうしたかったのでしょう……?」

「ふうん?」

「ど、どういう反応ですか!」

「いや、まあそりゃな。いつかはと思っていなかったわけじゃないよ」

「妙に歯切れが悪いですね」

「ああ、悪かった。うん、したかったよ。こうなって、すごく嬉しいのは確かだ」

「だったら……」

「でもなー、やっぱりそれは俺のセリフのような気がするんだよね」

「なんですか、それは?」

「不知火のほうがずっとこうなりたかったんじゃないのか、ってことだ」

「バカを言わないでください」

「俺の目を見て言えよ。そんな横向いて本音を言うやつはいない」

「あなたがあまりおかしなことを言うから、笑いをこらえているのです」

「だから後ろを向いて言うなって。笑ってもいいからこっちを見ろよ。もしくは本当のことを言ってほしいなー」

「……ふん、一度したくらいで増長しないことね」

「じゃあもう一回してみるか」

「い、いきなり後ろから抱きつかないで……!」

「熱いな、不知火。鼓動が伝わってくるぞ」

「あなたのせいです……」

「それは嬉しい言葉だね」

「……言っておきますが、不知火はわかっていましたからね、あなたのことなんて」

「どういうことだ」

「不知火を秘書艦にしたことです」

「ん?」

「きょ、今日のような機会を作るためでしょう。だから、その、不知火はいつでも……いえ、そうではなく、警戒、そう、警戒をしていたのです」

「俺が不知火を秘書艦にしたのは、前の秘書艦が強く薦めたからだぞ」

「え」

「あの娘は教導に行きたいって言い出したからな。じゃあ、後任をしっかり用意してくれと俺から伝えて……で、彼女が挙げたのが不知火だった」

「えっ、えっ……」

「もちろん不知火が優秀なのは知っていたし、適正もありそうだから非公式に依頼を……ああ、あの時呼び出したやつな。で、受けてくれたから決めた」

「………………」

「おーい、どうした不知火」

「死にます」


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