過去ログ - 高森藍子「プロデューサーさん、お風呂さきにいただきました」
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2: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:10:51.54 ID:2LhL2h2EO
「プロデューサーさん、お風呂さきにいただきました」

私がそう言ったとき、Pさんはデスクに座ってパソコンに向き合っていました。

「おう、冷蔵庫にジュースがあったはずだから勝手に飲んでいいぞ」
以下略



3: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:12:34.95 ID:2LhL2h2EO
冷蔵庫を開けるとそこには瓶入りのぶどうジュースがありました。

「これってたしか…」

先週私が買ってきたものと同じです。
以下略



4: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:15:17.54 ID:2LhL2h2EO
リビングに戻るとPさんはまだパソコンに向かっています。

「急ぎのお仕事なんですか?」

私があまり口を挟むのは良くないと思いながらもちょっと気になってしまいます。
以下略



5: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:16:19.60 ID:2LhL2h2EO
ブオオオオオオー

私はお仕事の邪魔にならないようソファーに座りドライヤーで髪を乾かしていきます。

テーブルに雑誌を広げていますがその内容はほとんど頭に入ってきません。
以下略



6: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:19:39.27 ID:2LhL2h2EO
今までは特に意識することなくPさんって呼んでいましたが、こうして彼のおうちにお泊りするようになって…

二人っきりの時とかはなんとなく照れくさくてあまり名前で呼べなくなってしまいました。

もっとも二人きりだから特に名前を呼ぶ必要はないんですけど。
以下略



7: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:20:51.15 ID:2LhL2h2EO
「なんかいい匂いがするな」

Pさんがふと顔をあげて呟きました。

私に訊いたのでしょうか、それとも独り言でしょうか。
以下略



8: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:22:27.30 ID:2LhL2h2EO
「ほー、これが新しいシャンプーか…フローラル系かな」

くんくんとワンちゃんみたいに鼻をうごめかせています。

「はい、オーガニックな成分が中心なので肌にも優しいらしいんですよ」
以下略



9: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:34:41.51 ID:2LhL2h2EO
「なあ藍子」

ドライヤーを片づけて戻ってきた私にPさんが声をかけます。

「コロンとか、香水とかのオリジナルブレンドって難しいかな」
以下略



10: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:35:37.55 ID:2LhL2h2EO
「あ、そうです」

「どうした?」

「香水の調合は出来ませんけど…ポプリだったら作ったことありますよ」
以下略



11: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:36:59.95 ID:2LhL2h2EO
カチャカチャ

Pさんはアイデアが固まったのかどんどんと書類を書き上げていきます。

私はそれを後ろでぼんやりと眺めています。
以下略



12: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:38:15.24 ID:2LhL2h2EO
Pさんが私のことを大切にしてくれているのはよく分かります。

いつもとっても真剣に考えていてくれることも。

でもねPさん、私にだって不安な気持ちはあるんですよ。
以下略



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