過去ログ - 高森藍子「プロデューサーさん、お風呂さきにいただきました」
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10: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:35:37.55 ID:2LhL2h2EO
「あ、そうです」

「どうした?」

「香水の調合は出来ませんけど…ポプリだったら作ったことありますよ」
以下略



11: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:36:59.95 ID:2LhL2h2EO
カチャカチャ

Pさんはアイデアが固まったのかどんどんと書類を書き上げていきます。

私はそれを後ろでぼんやりと眺めています。
以下略



12: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:38:15.24 ID:2LhL2h2EO
Pさんが私のことを大切にしてくれているのはよく分かります。

いつもとっても真剣に考えていてくれることも。

でもねPさん、私にだって不安な気持ちはあるんですよ。
以下略



13: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:39:47.02 ID:2LhL2h2EO
だめだなぁ私。

昏い気持ちに陥りそうなのを防ぐためにスマホを取り出します。

いま連絡したら迷惑かな、と思い時間を確認します。
以下略



14: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:41:24.50 ID:2LhL2h2EO
[Pさんがお仕事をしているの]

[あーちゃんが遊びに来てるのにほったらかして仕事か。とんでもない男だね]

それはそうなんですけど、未央ちゃんに言われるとちょっと反論したくなりました。
以下略



15: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:43:47.21 ID:2LhL2h2EO
[あーちゃん、私たちの間に隠し事はなしだよ]

早苗さんが手錠を構えているスタンプが返ってきます。

[隠し事なんてしてないよ、ただ…]
以下略



16: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:46:18.06 ID:2LhL2h2EO
[うんうん、あーちゃんの気持ちはよく分かったよ]

加奈ちゃんがメモを取っています。

[メモしちゃだめだからね!]
以下略



17: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:48:00.87 ID:2LhL2h2EO
そうでしたね。

私は言葉だけでは伝わらないこと、伝えきれないこと、たくさんあるって教わってきました。

[それに私たち、困った時にまずは動いてから考えてたじゃん]
以下略



18: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:50:46.26 ID:2LhL2h2EO
「となり座ってもいいですか?」

椅子を持ってきて作業をしているPさんの横へ陣取ります。

「ああちょうど良かった。一緒に考えてもらえるかな」
以下略



19: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:52:42.90 ID:2LhL2h2EO
パソコンの中の膨大なファイルを見ていくうちにとあるフォルダが目につきました。

「あ、Pさん。これってもしかして」

「ああ、これは藍子からもらったデータだな」
以下略



20: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:54:30.56 ID:2LhL2h2EO
「これなんて素敵じゃありませんか?」

ロケの帰りちょっと時間があったのでPさんと寄り道したときに撮影した写真です。

広々とした地平に大きな太陽が沈んでいくところです。
以下略



21: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:55:54.59 ID:2LhL2h2EO
Pさんと目が合います。

二人で同時にお互いのほうを向いたのでしょう、あの時のように。

今です。
以下略



22: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:57:36.00 ID:2LhL2h2EO
どうしましょう、何か言わなきゃ。

だけどさっきまでの焦燥が嘘みたいに今は穏やかな気持ちです。

だって言いたかったことがほとんど叶えられてしまっているんですから。
以下略



23: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 18:59:04.33 ID:2LhL2h2EO
しばらくそのリズムを愉しんでいた私の耳に優しい言葉が流れ込んできました。

「藍子がいるから頑張れるんだ」

ふぇ!?
以下略



24: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 19:00:39.33 ID:2LhL2h2EO
でもどうしましょう。

胸のドキドキがおさまりません。

茜ちゃんみたいに今すぐ走り出してしまいたい気分です。
以下略



25: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 19:02:08.20 ID:2LhL2h2EO
むぎゅむぎゅ

ぎゅぎゅ

えへへ…
以下略



26: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 19:04:23.40 ID:2LhL2h2EO
「藍子は柔らかいなあ」

沈黙を破ったのはちょっと焦ったようなPさんの声でした。

「藍子の抱き心地を再現したクッションを作ったら売れるかもな」
以下略



27: ◆6X9N3xfEM.[sage saga]
2016/09/19(月) 19:06:07.16 ID:2LhL2h2EO
以上で終わりです、読んで頂きありがとうございました。

近いうちに来るであろうポジパイベに備えてジュエルと有休の手配を進めたいと思います。

それでは依頼出してきます。


28:名無しNIPPER[sage]
2016/09/19(月) 19:13:13.67 ID:T8vCmCjM0
乙、素晴らしい藍子の寂しさと独占欲入り混じった恋慕とそっと背を押す未央の友情
またPと藍子のイチャイチャをお願いします


29:名無しNIPPER[sage]
2016/09/19(月) 19:25:08.58 ID:ZyJCHZ/dO
ちょっと待って
続きが入ってないやん!


30:名無しNIPPER[sage]
2016/09/20(火) 02:19:45.09 ID:F+6NJFBO0
おつ
藍子はほっこりする


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