13:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:02:42.58 ID:iQuGjVDwo
  
 「きらりがいるから」 
  
  くふくふくふくふくふ 
  
14:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:03:09.42 ID:iQuGjVDwo
  
  そう、思っていたはずだった。 
  
  きらりのことが大好きだった。 
  信用できる友達だった。 
15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:03:35.86 ID:iQuGjVDwo
  
  だから、そう言える。 
  
  きらりに託すことが出来る。 
  それはもしもの話。 
16:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:04:03.01 ID:iQuGjVDwo
  
  抑えなければならないのに、それでも漏れてしまう笑いが聞こえる。 
  
  違う。きらりは違う。 
  
17:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:04:29.86 ID:iQuGjVDwo
  
  くふくふくふくふくふくふくふくふくふくふくふ 
  くふくふくふくふくふくふくふくふくふくふくふ 
  杏ちゃんの赤ちゃんならきっと可愛いにぃ 
  
18:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:04:57.63 ID:iQuGjVDwo
  
 「やだ」 
  
  そう、きらりの声がはっきりと聞こえた。 
  笑いが止まった。 
19:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:05:24.42 ID:iQuGjVDwo
   
   
   
   
   
20:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:05:51.60 ID:iQuGjVDwo
  
  きらりは、受付で杏の部屋を確認する。 
  部屋番号は知っているが、面会の申し込みは必要だ。それに、杏は特別個室にいる。 
  何しろ元とは言えトップアイドル、普通の病室に入るわけにも行かないだろう。 
  
21:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:06:17.96 ID:iQuGjVDwo
  
 「やほー、杏ちゃん、来たよー」 
  
  ベッドの上で所在なさげにぼうっとしていた杏が、きらりの姿を認めると言った。 
   
22:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:06:44.91 ID:iQuGjVDwo
  
 「大切にしてるよ?」 
  
  一瞬、杏は口を閉じ、くふくふと笑った。 
  
23:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 21:07:11.61 ID:iQuGjVDwo
  
  肯定されてしまえば、自分は杏と一緒にいられなくなる。少なくとも、こんなつきあい方は出来なくなる。 
  そう、感じてしまうから。 
   
  そして、きっと、多分、杏は、肯定を、する。だろうから。 
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