過去ログ - モバP「週の半ばの燃えない煙草」
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3: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 02:01:00.90 ID:Xug/mQ/W0
彼女は、自分の目付きにコンプレックスがあった。
その鋭い切れ長の瞳は、どうにも周囲の人間に攻撃的なイメージを与えてしまうらしい。

今でこそアイドルという世界を知り、明るくなった彼女だが、整形手術を受けたわけでもなし、その目で睨み付ければ同年代の輿水幸子はおろか、今年成人した姫川友紀ですらすくみ上がるという。

つまるところ、彼女はその煙草を睨みつけてこそいるが、何か不満なわけでも、ましてや不機嫌なわけでもない。
ただ、怪訝に思っていただけであった。

裕美は成人するにはまだまだ幼く、自分でもまだまだ自分は未熟な子供だと理解していた。
だが、煙草の吸い方くらいは何となく知っているつもりだった。

だからこそ疑問に思ったのだ。
なぜなら、本来なら煌々と熱を持ち、白煙を上げるはずのニコチン摂取棒の先端は。

火をつけようと努力した形跡すら見られず、ただ静かにプロデューサーと呼ばれる男の口に咥えられ、弄ばれる事を良しとしていたからだ。



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