過去ログ - モバP「週の半ばの燃えない煙草」
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4: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 02:16:25.45 ID:Xug/mQ/W0
「…プロデューサー」

「……どうした、関」

少女からの呼びかけに、プロデューサーと呼ばれた男は視線すら動かさず応えた。
以下略



5: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 02:18:00.73 ID:Xug/mQ/W0
取り敢えず今晩は立てたかっただけなのでここまで

また次回

あと今回のssは地の文が少し多めになりそうです


6:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 07:20:26.11 ID:JbmbidZOO

wktk


7: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 11:42:47.55 ID:nh+vj4YoO
どうして、と聞くのは簡単だ。
だから、聞く前に考える。

煙草を吸わないのに咥えている理由。

以下略



8: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 11:54:11.60 ID:nh+vj4YoO
「…関、そんなに慌てなくても、俺は元々煙草は吸わないし、お前に気を使ってるわけでもないぞ」

男は表情1つ変えずに、呟くようにそういった。

「え、あ…っと…そ、そうなの…?」
以下略



9: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 12:06:05.12 ID:nh+vj4YoO
窓の外を見て、プロデューサーの顔を見て、それから申し訳なさそうに少女は再びソファに腰を下ろした。

結局自分がしたこととは、自分を送り届けてくれる男を急かしただけであった。
少女は思わず赤面し、顔を伏せる。

以下略



10:名無しNIPPER[sage]
2016/09/21(水) 19:30:20.40 ID:VjYTdtX1O
私気になります!


11: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 20:07:02.64 ID:gVaw4GonO
男は溜息を1つ漏らしてから、呟くように語り出した。

「火のついてない煙草なんて、何の役にも立ちはしない。…まるで、インクの入ってない万年筆みたいなものだ」

男はそういった。寸分狂わず同じ喩えが出てきたことに少女は驚き、そして同時に少しだけ嬉しかった。
以下略



12: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 20:21:23.33 ID:gVaw4GonO
男はもう1つ溜息が漏れそうなのを今度は堪えて、仕事に戻ろうとした…が、まだ何か言いたげな少女が目に付き、回しかけた椅子を止めた。

「……えっと、その……その、ね」

普段から言葉を選びがちな彼女だが、ここまで言い淀むのはただそれだけではないだろう。
以下略



13: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/21(水) 20:37:25.52 ID:gVaw4GonO
少女としては、気を遣ったつもりはなかった。
ただ、素直に思ったことを言っただけだった。

それだけのことが、最近出来るようになったから。
目の前の男が、自分をそうしてくれたから。
以下略



14: ◆30lx83ehPU[saga]
2016/09/23(金) 01:41:27.96 ID:SPf8UhYr0
「煙草はもういいの?」

ちょうど車を走らせ始めたところで、少女はそう言った。

「ああ、咥えておいて欲しかったか」
以下略



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