過去ログ - 花丸「今日も練習疲れたなあ…。」
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 02:04:33.24 ID:M3FiOxds0

花丸「マルは、大丈夫ずら。お泊りしよ?」

善子「でも、あんた休んだ方がよさそうよ。それに、このヨハネもすこーしだけ疲れが…。」

ルビィ「そうだよ。今日はおうちで…」

やめて。そんな目で見ないで。
そんな見放すようなこと、見捨てるようなこと言わないで。

友達だというのなら、一緒に連れて行って。

1人で家に帰る自分が、今2人を困った顔にさせている自分の立場がたまらなく不安定なものに思えた。


行きたくなかった。家に帰って本を読みたかった。

行きたかった。2人と幸せな休日を過ごしたかった。

行かなければならなかった。せっかく友達が誘ってくれたのだ。
行かないという選択肢が、ひどく道から外れたもののように思われた。

それでも、2人はもう自分を家に帰す気でいるようだった。

望み通りの結果なのに、焦りにも似た感情が首をもたげる。

やめて。一緒じゃなくてもいいなんて言わないで。


花丸「気を遣わなくてもいいずらよ。それとも――」

自分でない何かが口を動かしているようだった。
疲れなのか怒りなのかわからない、ただ黒い感情が胸で渦巻いていた。

花丸「それとも、マルはお邪魔?」

違う。2人はちゃんと誘ってくれていたではないか。
口にした瞬間に後悔したが、もう手遅れだった。


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