過去ログ - 花丸「今日も練習疲れたなあ…。」
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/21(水) 01:57:50.80 ID:M3FiOxds0
練習後、案の定また机に突っ伏した自分を、善子とルビィが待っていた。
曜はいつも通り千歌と出掛けるらしい。
梨子は行かないのかと聞くと、今日は断ったという答えが返ってきた。
予定があって仕方なかったのだろう。
善子「毎日基礎トレはきついわね…。」
ルビィ「たしかに…。でもスクールアイドルに体力は必須だよ!もっと頑張らないと!」
善子「あんたはいっつも元気よね。」
ルビィ「えへへ、ルビィ、スクールアイドルのためなら踏ん張るびぃ!しちゃいます!」
ルビィが元気に腕を振る。
そうなのだ。さすが黒澤家というべきか、ルビィはとても強い人だ。
入部当初も急な階段を走りきっていた。
普段はおどおどしているが、スクールアイドルのためならいくらでも頑張れる、そんな人だった。
相変わらず机に突っ伏す自分と比べて、また憂鬱な気分になる。
ルビィと善子を見ながら、ふと最近は誘ってもらってばかりだと気が付いた。
あまりに受け身すぎると嫌がられるだろうか。
こちらからも誘ってみるべきではないだろうか。
例えば自分が今行きたいところは…。
最近できた雑貨屋さん――寄るには遠いから却下。
コンビニ――最近行き過ぎている気がする。
誰かの家で映画でも見るか――拘束時間が長すぎる。
いくつかの候補が浮かんでは消える。
案を出しては却下する理由を探している、そんな気がした。
自分が重たい口を開く前に、善子が提案した。
善子「ね、ねえ私の家にホラー映画あるんだけど、一緒に見てみない?べ、別に怖いわけじゃないのよ!?」
落ち着かなさげにお団子を触っている。
ルビィ「ホラー映画かあ…。ルビィ大丈夫かなあ…?でも楽しそう!花丸ちゃんは?」
花丸「……。」
花丸「…うん、確かに楽しそうずら!怖がってる善子ちゃんも見られるし?」
善子「だからヨハネよ!怖く何てないんだから!」
ほんとはホラーは少し苦手だが、ここは黙っておく。
ルビィ「じゃあ決定だね!善子ちゃんのおうち久しぶりだなあ。」
善子「ククク、堕天使の居城に瞠目しなさいっ!」
花丸「もう何回も見てるずら。」
あははと笑いながら下校した。
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