44: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/11/10(木) 18:34:00.82 ID:/Z18FT4UO
魔力によって閉ざされていた暗がりが晴れて、夜の姿に戻していく。
各地のインキュベーターからこの宇宙の外で何が起こっていたのか、情報が伝わる。
観測した外宇宙はその軌道を完全に逸らし、この宇宙から離れつつある。
この宇宙の基本則が根本から変わらない限り、エントロピーの増大という問題が無くなることはない。
それでも目下の危機は去り、しばらくは数兆年規模の、もっと長い問題に取り組めばいいこととなる。
黒い衣装に羽根を出した姿のまま、ほむらは息を荒げていた。
少なくとも、姿を保てるほどの余力はある。
公園内の結界は既に解けていたが、僕達を容易に干渉させない程度の魔力も、まだ残っているようにも見えた。
「暁美ほむら」
僕は話しかける。
聞いているか、聞いていないかは分からないけれど。
「これは言い訳になるけれど、僕達は君を理解したかったんだ」
聞く気があるかは分からないけれど。
「きっと、以前の僕も君を理解しようとしたんだよ。
君は許さないだろうし、僕達の行う計画の中で、ついでだったであろうことは否定しない。
けれど、以前の僕は本当に君が鹿目まどかと邂逅することで、その幸せを全うできると考えたんだ」
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