過去ログ - QB「言い訳になるけれど」
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45: ◆iCtkvfDqRw[sage saga]
2016/11/10(木) 18:41:05.75 ID:/Z18FT4UO


「利用するために、でしょう?」


ほむらは憎々しげに呻く。
今回、彼女がギリギリまで魔力を消費しなければいけなかった理由に気付いているのかもしれない。


「共生関係とは利用しあうことだ。無償の愛というものもあるけれど、それは僕達の間では難しい。
でも完全な信頼関係よりも、そのほうがずっと自然なんだ。
利用しあって、完全に負け切らないように努力し続けることこそ、この世界にとって普遍性のあることなんだ。

君も鹿目まどかとお互いの主張を賭けて戦っているんだろう?
仲が悪くなくたってそうなのだから、それ以外の全ての関係が戦いであることも自然なんだ。
概念だろうが悪魔だろうが、存在が存在だからって安心していい要素なんてどこにもない。
僕達が君を出し抜く機会を狙い続けることも、君が僕達を制御しつつ呪いの浄化に利用し続けることも、その維持には努力を要する。

僕達に停滞は許されない。
鹿目まどかが概念になったことで停滞していれば、僕達は円環の理に対しての完全な克服を達成していただろうし、
暁美ほむらが概念にならずに停滞していれば、鹿目まどかは円環の理から解放されることも無かっただろう。
僕達が停滞していれば魔法少女が存在しなかった代わりに世界は滅んでしまったのかも知れない。

だから」


暁美ほむらは思考に脳を使うことを好む。
僕達はこの先も起こるであろう宇宙の崩壊を防がなければならないし、暁美ほむらは僕達の利用を続ける必要がある。
彼女が脳を使い続けようとするのなら、他動的な自動機構に任せるよりも自律的な意思で決定をするべきだ。


「これからも利用しあって生きていこうよ、暁美ほむら」




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