過去ログ - 勇者「かつて勇者の座を競った親友が鍛冶師になっていた」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:16:06.98 ID:nnizistYo

勇者はふと、数日前に立ち寄った町で耳にした話を思い出した。


「そういえば、この地方には……まだ若いのに天才といわれる鍛冶師がいると聞いたな」
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:19:40.29 ID:nnizistYo

鍛冶師がいるという町にたどり着き、仲介役に手続きをしてもらうと、
やはり先約が大勢入っていることが分かった。

それをまともに待っていたのでは、新しい剣が手に入るのはおそらく半年以上先になる。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:23:17.57 ID:nnizistYo

工房は想像していたような古びた建物ではなく、
真新しい建築材で作られた、いかにも新進気鋭といった風情がただよう施設であった。


以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:26:18.44 ID:nnizistYo

七年前、二人はともに剣士であった。

力量は五分と五分。世間からは「双竜」「ツインソード」などと称されるほどであった。

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2016/09/22(木) 18:28:23.06 ID:Sb6rkypN0
期待


7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:29:38.35 ID:nnizistYo

王宮にて、宮廷魔術師がある予言を行った。


「まもなく魔王が復活し、世の中が混乱に陥るでしょう」
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:32:53.97 ID:nnizistYo

国の代表である「勇者」になり、なおかつ「魔王」を倒せば、その名は永久に英雄として歴史に残る。

国じゅうの腕自慢が、「勇者」になろうとこの催しに名乗りを上げた。

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:33:49.54 ID:5F1WuC7a0
親友の性格が悪かったら受けてくれなさそう


10:名無しNIPPER[sage]
2016/09/22(木) 18:34:02.90 ID:MZ78HFyl0
いい感じだな


11:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:36:34.58 ID:nnizistYo

どちらが勝ってもおかしくない、どちらが「勇者」になってもおかしくない、激戦であった。
しかし、白黒ははっきりついた。

勝利したのはむろん、今の勇者である。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/09/22(木) 18:40:00.05 ID:nnizistYo

だが、それからまもなく勇者の親友は失踪した。

「勇者」になれなかったことで良家の娘との縁談が破談となったり、
実家を無償で改装してもらえる話がチャラになった、などの話が明らかになったのはだいぶ後のことであった。
以下略



42Res/14.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice