過去ログ - 私の世界を壊すキス
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13: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:08:18.03 ID:9IglMqLM0
たぶん『友だち』って言う呼称の別の何かと勘違いしてるんだ。
自分でも何言ってるのか分からないけど。
きっとそう。
あー、明日も憂鬱。
帰りにゲーセン寄ろう。
以下略



14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:17:20.82 ID:9IglMqLM0
翌日。キスはなかった。
代わりに、私の隣の席に杉原さんが座っていた。
そこは南合の席だったはずだけど。
私は数秒程杉原さんの顔を凝視していた。

以下略



15: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:29:15.79 ID:9IglMqLM0
授業後に、南合に捕まった。
女子トイレ。
個室に入る前に、捕まった。
トイレに行かせて欲しかった。

以下略



16: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:43:06.21 ID:9IglMqLM0
言葉の意味が時間差で理解される。

「やっと顔上げた」

南合の釣り目が視界に入った。
以下略



17: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:51:09.30 ID:9IglMqLM0
彼女がいなくなってから、奥の個室で水が流れた。
さっきの会話聞かれただろうか。
まあ、どうでもいい。
私には関係ない。
どうでも――。
以下略



18: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 21:57:33.78 ID:9IglMqLM0
「ごめんなさい」

杉原さんが腰を90度にして謝った。

「え、なんで」
以下略



19: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 22:03:52.24 ID:9IglMqLM0
今日一日、杉原さんはずっと私の隣にいた。
南合の目のない所で、私はこっそりと尋ねた。

「あのさ、今日もしかして一日中隣にいろって言われてるの?」

以下略



20: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 22:13:10.77 ID:9IglMqLM0
仲良くなりたいわけじゃない。
とりあえず、社交辞令として喋る言葉を探した。
その間に、

「江梨香さん、私のお父さん……あれ、本当のことなの」
以下略



21: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 22:26:01.06 ID:9IglMqLM0
杉原さんと多少話している内に、彼女のことが何となくわかってきた。
私と同じで気弱な性格みたい。
孤立するのが怖くて、南合に引っ付いてみたものの、
逆に利用されてしまい、困惑しているらしい。
おまけに脅される始末。
以下略



22: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 22:37:45.01 ID:9IglMqLM0
その日は部活にちゃんと出て、汗だくになった体でゲーセンに向かった。
100円を10円に両替して、お気に入りのゲームに20円を入れた。
深呼吸して、ボタンに向かって何も考えずに直感で手を伸ばしていく。
久しぶりにやるけど、思考がだんだんクリアになっていく。
これは、高得点が狙えそう。
以下略



23: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/09/22(木) 22:39:15.88 ID:9IglMqLM0
いったん抜けます


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