過去ログ - 提督「嵐の山荘で」叢雲「なんでアンタと二人きりなのよ」提督「仕方ない、安価だ」
1- 20
55: ◆vMSeYbSya.[saga]
2016/09/25(日) 23:58:17.58 ID:hc0f+CUm0
叢雲「じゃあ、ここから勝負よ。先に寝たほうが負け」

提督「おお。俄然、やる気が出てきた。奢り百回を帳消しにさせてもらおう」

叢雲「そんなフラフラの状態で私に勝てるつもり?」

提督「そう思うなら素直に寝かせてくれよな」

 ……実際のところ、これは俺にも勝ち目のある勝負だ。俺が夜遅くまで仕事をしている最中、ふと叢雲の方を見ると、さっきまで元気だった彼女が寝ていることがある。
 叢雲は急にスイッチが切れるように眠るタイプなのだ。それまで俺が保てばいい。
 そんなわけで、俺は彼女の自滅を待つことにする。

 窓から差し込む光が暖かい。

提督「あー、天気がいいな」

叢雲「そうね。絶好の登山日和ってところ?」

提督「だな。俺たちは降りるだけだけが」

叢雲「どうかしら。もっと高い山に登ろうって言い出す子がいるかも」

提督「提督として命令する。大人しくしてろと」

叢雲「横暴ね」

提督「このくらいは許してほしい」

 本当に暖かくて、なんだかすぐに眠ってしまいそうだ。コレは気を引き締めてかからねばならない。……しかし、こうして座っているだけというのはつらい。
 かといって、眠気を覚ますために何かをする体力も気力もない。いきなり万策尽きた。

叢雲「……あのさ」

提督「……ん?」

 俺は半分眠っているような気分で、叢雲に応えている。

叢雲「えっと、さっきの話だけど」

提督「……どれ?」

叢雲「走ってた時に、私のことばかり聞いた、って話」

提督「……ああ」

叢雲「……あの時、あっ、あの時っていうのは走ってた時ね、なんか私、変なこと言ったけど、あの時は疲れてておかしくなってただけだから」

提督「……そうか」

 叢雲は何か早口で言っていたので、あんまり頭に入りゃ……入らなかった。
 なんか思考で噛んだ。いよいよダメか。

叢雲「本当だからね」

提督「……わかった」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
70Res/46.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice