過去ログ - 藤原肇「Happy Endで始めよう」
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◆kBqQfBrAQE
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2016/09/23(金) 11:41:54.67 ID:xjUUEHux0
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:44:32.72 ID:xjUUEHux0
「よく俺たちはシンデレラと魔法使いに例えられる。プロデューサーは魔法をかけて、女の子をアイドルというシンデレラにする」
「でも、それまでだよ。俺たちプロデューサーは、落としたガラスの靴を拾う王子様ではないんだ」
「今日からはアイドルではない、ただの藤原肇ですよ?」
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:45:58.13 ID:xjUUEHux0
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ちょうど高校を卒業する節目でもあったということもあり、あの子は18歳でアイドルを卒業した。
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15
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:46:48.86 ID:xjUUEHux0
岡山駅で降り、在来線へと乗り換える。
本数の少ない在来線特有の乗り継ぎの悪さもあり、20分ほど待って乗車した。
岡山から東へ、40分ほど揺られる。
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16
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:48:29.59 ID:xjUUEHux0
ぼんやりと外の風景を眺めているうちに、目的の駅に到着した。
駅舎は備前焼の資料館も併設しているため、それなりに大きい。
意外と冷たい風が吹いてきて、思わず身をすくめる。天気予報の通り、北風が少し吹いているようだ。
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17
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:49:41.06 ID:xjUUEHux0
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いつ来るのだろうか。もうすぐ来るのだろうか。
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18
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:50:48.03 ID:xjUUEHux0
隣にいる祖父はいつも通りクルクルとろくろを回し、見事なまでに手早く器を成形します。
相変わらず無心に作業をしているなあと眺めていましたが、表情はよく見ると、口元が緩んでいました。
自分自身の心中を見透かされたような気がして、気恥ずかしくなります。
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19
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:52:09.76 ID:xjUUEHux0
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流石は備前焼の里ということもあり、陶器の販売店や、窯元の看板があちこちに見えた。
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20
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:55:09.71 ID:xjUUEHux0
砂利が敷き詰められた敷地に足を踏み入れると、足の裏に独特の感触と共に音が立つ。
工房や陶器の直販店も兼ねているため、相変わらずの広さだ。
玄関の方に行こうとしていたら、その隣にある物置の傍に、藍染めの作務衣を着た人影が見えた。
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21
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:56:19.39 ID:xjUUEHux0
あの子の祖父はふうと息をつくと、少しだけ表情を和らげて言った。
「肇は奥の工房にいるから、早く行きなさい」
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22
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◆kBqQfBrAQE
[saga]
2016/09/23(金) 11:57:13.92 ID:xjUUEHux0
一番奥にある工房へ歩いていく。
右側に大きな縦長の窯と、高くそびえたつ煙突が見える。
今日は窯に火が入っていないようで、近くを通っても熱は感じない。
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