過去ログ - 神谷奈緒「芳乃様に叱られるから」
1- 20
1:名無しNIPPER[saga]
2016/09/23(金) 15:01:29.81 ID:Ml0TRzBmo

世の中には二種類の人間がいる。

幽霊の存在を信じる者と信じない者だ。

あたしはどちらかと言えば信じない方だったけど、だからってお化けとか怖い話が平気なわけじゃない。
むしろ苦手なんだよな。
まあ、あたしくらいの歳の女子ならそれが普通だと思う。
霊感があるとか、オカルト話が大好きな友達とかに比べれば、あたしなんかは世間じゃなんの取り柄もない、一般的な普通の女の子だ。
そう、ごく普通の女子高生。

「……でしてー」

だから、今、あたしはベッドの中で必死に目をつぶって耳を塞いでる。
こんなオカルトありえないからな。あたしは信じないぞ。夢なんだこれは、そうに決まってる。
見えない聞こえない見えない聞こえない……

「そなたは一体なにをしてるのですー」

……それにしても変な夢だよな。
耳を塞いでるのに、頭の中にはっきり声が聞こえてくるなんて。
よくできた夢だなあ。でもそろそろ目を覚まさないと父さんに怒られる。
起きなきゃ……うん。
よし!起きた!

「やっと目を覚ましたのでしてー」

奈緒「おわあああああっ!?!?」

夢じゃなかった。
そこには相変わらずちんちくりんの子供があたしの目覚めを待っていた。
あたしの部屋で、ベッドの横で、朝日に照らされて……うっすらと透けて見える子供の姿が。


SSWiki : ss.vip2ch.com



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
224Res/235.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice