過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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26:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:19:05.66 ID:+3HHJ9Wn0
「そっか……エリカさんは」

どこか虚ろな視線を宙に漂わせ、薄く笑むみほの姿は痛ましい。

「……何?」
「エリカさんは。責めないんだね、私の事」
「……終わったことをどうこう言っても仕方ないじゃない」

思うことが無い、なんてことは無い。

だが、終わったことを仕方ない、と思うのは本心だ。

「エリカさん。私、間違ってたのかな?」
「……分からないわよ。私にだって。でも、あそこで躊躇わず助けに向かったアナタは……とても、強いと思う」
「強くなんかないよっ! 私は……!」

みほの大好きな、ボロボロのくまのぬいぐるみが床にボンと投げつけられた。

終盤は、掠れ声。

消えて言った言葉を再び発することも無く、みほは俯いてしまった。

「……そう、ね。アレが正しかったんだと手っ取り早く証明するには……私達にはあと2年ある。その2年間、あの姿勢を貫いて見せなさいよ。それで優勝すれば、アナタが正しいってみんな認めるわ」

決して顔をこちらへ向けてくれない彼女の横に座る。

固いベッドだ。

「エリカさん、私はもう……」

声は掠れたまま。

私は、思い出すまいとしていた、西住隊長から告げられた事実を眼前につきつけられていた。


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