11: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:27:06.64 ID:UB/pX29A0
事務所から女子寮はそこまで距離が離れているわけではない。歩こうと思えば少し時間はかかるものの不可能ではなかった。
つまりタクシーを使った寮までの移動時間は短いものであった。
「わぁ、すげぇひれーお風呂だー!」
とにかく冷えた身体を冷やさねばとまゆは仁奈を連れてまずは女子寮にある浴場に向かった。
仁奈は広い脱衣所とそこから見える広い浴室に興奮しているようで跳ねている。ひとまず元気そうな彼女にまゆは安堵した表情を浮かべていた。
「まゆは着替えを持ってきますから、先に入っててください。すぐ来ますけどひとりでも大丈夫ですか?」
「だいじょうぶですっ!一人でも身体洗えるでごぜーますよ!」
「すぐ戻ってきますから、温かくして待っててくださいねぇ」
そのまま脱衣所から早足気味でまゆは寮の自室に急ぎ、部屋の鍵を開けると一直線にタンスに向かい中にある服を確認する。
(確か昔着ていた服がまだ……)
まゆも成長期であるがゆえに寮に入ったころに着ていた服も何着かは着れなくなってしまっていた。
それを一度整理しようと思った時もあったのだが、妙に愛着もあるしで中々捨てることもできなく取ってあったのだ。今回はそれが幸いした。
「これでもまだ大きいでしょうけど、まあ大丈夫でしょう」
そのままバスタオルだとか洗面用具を用意すると再び浴場までの道のりを急いだ。
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