過去ログ - 【モバマス】まゆ「ママゆ」
1- 20
12: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:28:33.74 ID:UB/pX29A0
 まゆは脱衣所に着くと急いで服を脱ぐ。そのまま身体にタオルを巻いて、浴場へ足を踏み入れた。
 この浴場は女子寮ということもあってか、設備も広さも申し分ないほど整っていた。年頃の少女達にとってそれは非常にありがたいことである。

「さて、仁奈ちゃんは……」

以下略



13: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:29:50.02 ID:UB/pX29A0
 仁奈ほどではないが彼女も雨と寒い外気に晒され続けていたたせいで身体が冷え切っていたのだ。
 しかし、仁奈のことに精いっぱいで自分のことを気にかけていなかったせいか、お湯を浴びて漸く身体の状態に気が付き、自分のことながら少し驚いた。

「だいじょうぶでごぜーますか?」
「え?」
以下略



14: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:30:46.21 ID:UB/pX29A0
 まゆはそれを見届けると仁奈の後ろに膝立ちの姿勢で座り込む。

「じゃあ、身体を洗いましょうか。仁奈ちゃんは前のほうをこれで洗ってください。背中のほうはまゆが洗いますから」

 そういってボディシャンプーをつけたタオルを仁奈に渡す。仁奈は元気よく返事をするとゴシゴシという擬音がぴったしのように身体を拭きはじけた。
以下略



15: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:31:47.25 ID:UB/pX29A0
 そのまま元気よく湯船に駆け寄っていく姿を想像していたまゆだったが、仁奈は何故か立ち上がらなかった。
 もしかして意外と痛かったかと嫌な予感が胸をよぎったが仁奈は全く別のことを考えていた。

「仁奈もしてーです」
「えっ?」
以下略



16: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:32:49.26 ID:UB/pX29A0
「まゆおねーさん、どうですか?」
「とっても気持ちいいですよ。ありがとうございます」
「ほんとですか!?ならよかったでごぜーます!」

 まゆは仁奈が背中を洗っているうちに後ろに飛ばないように器用ながら簡単に髪を洗うと、次に身体の正面も洗っていく。
以下略



17: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:33:29.20 ID:UB/pX29A0
「あ、終わったんだ!」
「美穂おねーさん!」
「あ、仁奈ちゃん。滑ったら危ないですからゆっくりいきましょう」

 まゆに制止されて仁奈は駆け出しそうになっていた姿勢を整え歩き出す。そのまま美穂の浸かっている湯船にゆっくり入ると、ふぁぁと気持ちよさそうな声をあげる。
以下略



18: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:34:10.04 ID:UB/pX29A0
「へぇ、それで……」
「流石に一人になるとわかっていて帰すわけにもいきませんでしたし……」
「うーん、そうだよね……あ、でも連絡とかプロデューサーさんにしないとね。ってまゆちゃんならもうしてるかな」
「…………」
「まゆちゃん?」
以下略



19: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:35:09.03 ID:UB/pX29A0
「ふぅ、いいお湯でしたね……」
「ぽかぽかでごぜーますー」
「ドライヤー熱くないですか?」
「だいじょうぶでごぜーます!」

以下略



20: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:35:45.49 ID:UB/pX29A0
「こういう設備、地味に嬉しいですよねぇ」
「ね。私はコーヒー牛乳にしようかなぁ」
「仁奈は牛乳が飲みてーです!」

 会話を聞きながらまゆは髪を乾かしていく。
以下略



21: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:36:35.37 ID:UB/pX29A0
「仁奈ちゃん?」
「うぅ……」

 さっきまで元気だったはずの仁奈がお腹をおさえてうずくまっている姿がまゆの視界に飛び込んできた。

以下略



22: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:37:43.26 ID:UB/pX29A0
(さっきは心臓が止まるかと思いました……ほんとうに)

 二人の姿は食堂にあった。お盆の上には空になった食器が置かれている。

「ごちそうさまでした」
以下略



49Res/48.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice