19: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:35:09.03 ID:UB/pX29A0
「ふぅ、いいお湯でしたね……」
「ぽかぽかでごぜーますー」
「ドライヤー熱くないですか?」
「だいじょうぶでごぜーます!」
脱衣所にドライヤーの音が響いていた。仁奈の長い髪が温風に流されながら乾いていく。
「服のほうはどうですか?」
「ふりふりですげーかわいいです!」
「うん、すごい可愛い!ちっちゃなまゆちゃんみたい」
「まゆおねーさんの気持ちになるですよ!」
「元の服は洗濯して乾かしますから明日までそれで我慢してくださいねぇ」
実際のところ服の大きさの点について意見を求めたまゆであったが、返答のベクトルは少し違う方を向いていた。
(まあ、不満が出てないなら大丈夫ということでしょう)
昔着ていた寝巻はそれでも仁奈にとって少しぶかぶかではあるものの、移動するのに困ることはなさそうだ。
「プロデューサー、仁奈だけを見るですよ……」
「あらあらまあまあ……」
「ふふっ、まゆちゃんの真似かな?」
ドライヤーを止めて髪に櫛を通す作業に入りながら、意外にも仁奈が自分を見ていたことに少し関心する。
「これでよし、と。はい、仁奈ちゃんもういいですよ」
肩を軽く叩いて髪の乾かしが終わったことを知らせてあげる。
「ありがとうごぜーました!」
「じゃあまゆも髪を乾かしますから、少し待っていてくださいね」
「仁奈ちゃん、ここ牛乳あるんだよ。飲む?」
「おー、瓶がたくさんだー!」
備え付けの冷蔵ショーケースを美穂が示すと仁奈は目を輝かせた。
49Res/48.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。