38: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:50:46.79 ID:UB/pX29A0
「まあ、色々思うところもあるだろうけど、一番大事なのは仁奈の気持ちだしな。
だからこそ、昨日はまゆのことを凄く頼れるお姉さんだと思ってくれたんじゃないか」
プロデューサーがそういうとまゆは昨日の美穂との会話を思い出していた。
「そういえば、美穂ちゃんにはお母さんみたいって言われました」
「お母さん、か。なるほど、まさしく『ままゆ』だったわけだ」
聞きなれない言葉に、まゆの頭上に疑問符が浮かぶ。
「なんですか?そのままゆ、って?」
「あれ?知らない?ファンの間でまゆのこと、ままゆって愛称で呼んでるらしいぞ」
「へぇ……それは知りませんでした」
そういうとプロデューサーは冗談混じりに笑う。
「まあ、本来は苗字と名前のつながりでのままゆ、ってことだろうけどな」
「流石にお母さんはまだ早いですしね……」
「そうか?まゆは今からでもきっと良い母親になると思うけどな」
プロデューサーがそういうとまゆはハッとしたように彼を強く見つめた。
「プロデューサーの『P』はパパの『P』でもありますか?」
「……アハハ」
誤魔化し方がヘタクソです。
その意を込めた視線をまゆは送りつけたが運転中の彼は前を見ながら若干目を逸らすという器用なことをやって逃れていた。
「はぁ……」
「さ、さぁ、もうすぐ着くぞー!楽しみだなぁ!」
「まぁ、今はいいですよ。いつか、一緒になってくれたらまゆはそれで……」
「アハハ……」
下手な苦笑を返す彼の肩が弱く叩かれた。
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