過去ログ - 水野翠「入れ替わって」塩見周子「しまいました」
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6: ◆zNp0QpB9e.
2016/09/28(水) 21:21:47.77 ID:dNnd1Lu/o
それと同時に、どこまでも続く落とし穴に落とされるような感覚を味わった。

その音は、いつまでもあたしの耳の中で、反響しているようだった。

その女の人が、手を振っているように見えた。


7: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:22:32.14 ID:dNnd1Lu/o
長い長い夢を見ていた。全く奇妙な夢だった。

やはりというか、寝汗が酷い。時間もあまりない。よっぽど深い眠りだったのか。
さっさと着替えて、事務所へ向かう準備をしなければ。

以下略



8: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:23:00.80 ID:dNnd1Lu/o
「?!?!?!?!???!?」


朝起きたら、そこは畳のベッドだった。まさか、自分は女子寮暮らしだ。女子寮のベッドはこんな畳のベッドではない。

以下略



9: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:23:26.29 ID:dNnd1Lu/o
「嘘でしょ……」


この声はあたしの声ではない。同じ事務所の水野翠の声だ。

以下略



10: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:23:59.64 ID:dNnd1Lu/o
なぜこんな事になってしまったのか。体は水野、頭脳は塩見。全く訳が分からない。
事務所のメンバーにどうやって説明すれば。プロデューサーに何を説明すればいいのか。


ともかく本人に確認を取るしかない。"塩見周子"の携帯の番号を急いで思い出す。電話はどこだ。
以下略



11: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:24:40.41 ID:dNnd1Lu/o
……と思ったのだが、どうやらその心配は杞憂に終わりそうだ。


『もしもし!?』

以下略



12:名無しNIPPER
2016/09/28(水) 21:25:06.95 ID:dNnd1Lu/o

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13: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:27:24.33 ID:dNnd1Lu/o
……ここはどこだ。一面真っ白の世界。そんな場所に今自分はいる。

体は金縛りのように動かす事ができない。いくら体を捻ろうとしても、屈伸をしようとしても、動かす事はできない。

この世界は?一体何が起きているんだ?自分は寝ていたはずだ。それなのにどこへ来てしまったのか?


14: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:28:10.41 ID:dNnd1Lu/o
そんな自分を見つめるのは、この純白の世界では、儚く消えてしまいそうな白髪の女性だ。

その女性には、白い髪と同じ色の狐の耳が付いている。

この純白の場所にいるあの人は何者?なんで狐の耳が付いている?似たような格好の人をどこかで見ている気がする。
以下略



15: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:29:13.42 ID:dNnd1Lu/o
この声の人物を確信した途端、自分の体が崩れ落ちるような感覚に陥った。

その人物はにやりと笑った。そして、自分に向かって手を振ってきた。


以下略



16: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2016/09/28(水) 21:30:08.15 ID:dNnd1Lu/o
目が覚めたら、そこは女子寮のベッドであった。

まさか。自分は女子寮暮らしではない。自宅暮らしだ。どういう事なんだ。

女子寮に行き、誰かの部屋にお邪魔した記憶も無い。全く訳が分からない。誰かこの状況を説明してくれないか。
以下略



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