過去ログ - 高垣楓「特別な貴方との、特別で普通な日常」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/29(木) 18:27:09.25 ID:QHWt9jpM0
「……」

「……」

「…………」

「…………プロデューサー?」

「あ、えっと、はい」

「それで、どうでしょう。叶えて……もらえますか?」

「いや、まあ、そのお願いを聞くことについては何も問題ないんですけど」

「本当ですかっ」

「ええ。……ただあの、そのお願いと共に送られてきた言葉たちに少し固まってしまいまして」

「? そんな固まってしまうようなこと、言ってしまいましたか?」

「それはもう。……好きとか、恋とか、愛とか」

「普段から言っているじゃないですか」

「まあ、それは、言われてますけど」

「それじゃあ問題ないですよね」

「いや、こう、普段から言っているから問題ないみたいな話では……というか、普段から言っているっていうそれがまず問題というか」

「皆さん受け入れてくださってますよ?」

「まあ大分前からのことですしね、もはや恒例で」

「最近はいろいろアドバイスをもらったり、応援したりしてもらっていますし」

「ああ、最近留美さんとよく一緒なのはそういう」

「花嫁修行真っ最中です」

「貴方はアイドルでしょうに」

「その前に女です」

「それはまあ」

「それにお嫁さんです」

「いや独身」

「将来のお嫁さんです」

「未来設計図まで描けてるんですね」

「ええ。結ばれる旦那様まで決まってます」

「アイドルがそれはまずいのでは」

「魔法をかけられてしまいましたから。私をこんなふうにした、悪い魔法使いさんの責任です」

「いけない人も居たものですね」

「ええ、こんなすぐ傍に」

「真っ当なプロデューサーとして真っ当にプロデュースしただけのつもりなんですが」

「まっすぐ、一途に、あんなにも、です」


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