過去ログ - 高垣楓「特別な貴方との、特別で普通な日常」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/29(木) 18:27:45.91 ID:QHWt9jpM0
「……」

「責任は取ってもらわないといけません。魔法使いでプロデューサーな、王子様に」

「もっと良い人はいると思いますけど」

「そうですね。――でも、それでも、私は貴方がいいんです」

「……応えることはできませんよ」

「ええ、応えてもらえなくても構いません。――今はまだ」

「いつか応えるとも」

「振り向かせてみせますから構いません。そう思えて、誓えるほど、大好きですから」

「……」

「あら、頬が赤くなってきて。……ふふ、可愛いです」

「男に可愛いは」

「事実ですもん」

「や、でも」

「いいじゃないですか。可愛いの、私は好きですよ」

「貴女は、またそういう」

「ふふ、惚れた弱み――というか、惚れた強み、ですね」

「もう……」

「私をこんなにして、こんな私に愛されてしまった自分自身を恨むことです」

「……いや、まあ、恨みはしませんけどね。困りはしますが」

「でしょうね。貴方は、私とのことを悔やんだり無かったことにしたりはしないでいてくれる人ですから」

「そんなことをするのは失礼でしょう」

「それでもなかなかできないことです。――そしてだから、そんなところでも私は貴方に惹かれてしまうんです」

「……無かったことにしないのは。僕とのことを、どんな些細まで覚えているのは貴女もでしょうに」

「そうですね。惚れてますから」


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