過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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2016/10/04(火) 22:44:17.25 ID:NypoJ6GT0
 武蔵「うちの提督にいけといわれたからな。私達も同行する」  
  
 大和型、長門型の計四名がその場に立っていた。  
  
 提督「どんな風の吹き回しがあればこんなことする気になるんだ」  
  
 当に鬼に金棒。鬼というほど舞鶴が強いのかは別として。  
  
 というか元帥さんが姿を見せないのは何故だろうか。  
  
 自分から声をかけにいってしまおうかと思ったところ、表情から疑問を察したのか武蔵がつかつかと提督の元に寄ってきた。  
  
 武蔵「彼は顔を出したくないそうだ。理由はわからんが」  
  
 そりゃどういうことだと聞き返そうとして、武蔵が再び言う。  
  
 武蔵「それと、大和のことは安心していい。彼女のことは既に彼女の口から聞いたからな」  
  
 提督「そうか・・・、それなら余計な心配をせずにすみそうだ」  
  
 五月雨「ちょっと、提督を口説かないでください」  
  
 提督「お前耳ついてる?どこが口説き文句だったと思う?」  
  
 武蔵「久しぶりだなぁ五月雨。元気にしてたか?」  
  
 五月雨「提督騙されないでください。武蔵さんは呼吸するように男を口説く話題に持っていく人なんです。誘惑に負けちゃダメです」  
  
 武蔵「にしても提督、あ、うちの提督じゃなくて龍花提督のことだが、髪が白いなぁ。親近感を覚える」  
  
 五月雨に忠告は功を奏さず、既に武蔵は口説きの取っ掛かりを掴んだ後だった。  
 五月雨「駄目ですよ、提督は渡しませんよ!」  
  
 武蔵「いいだろ?一日だけだよ、一日だけ」  
  
 提督が暫し考え込む振りをした後で言った。  
  
 提督「俺は枕が変わると寝られないから無理だな」  
  
 寝台列車で眠りこけてた奴がよく言うよとその場にいた舞鶴勢が思う。  
  
 武蔵「む、そうか・・・」  
  
 五月雨「そ、そうです、だから提督は渡せませんよ!」 
  
 武蔵「いや、大丈夫だぞ提督。枕なら最高のものがある。世の男でこれで安眠できないやつはいない」 
   
 提督「胡散臭いな・・・。どんなやつなんだ?」  
  
 武蔵「ずばり」  
  
 ぐいと提督の頭をつかんで耳を口許に引き寄せ、  
  
 武蔵「私の胸だ」  
  
 息がかかる距離で武蔵が呟いた。  
  
 武蔵はとんでもない痴れ者だった。  
  
 というか女性の胸を枕にして眠る構図というのは滑稽な気がする。 
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