過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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25: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/10/04(火) 23:01:22.39 ID:NypoJ6GT0
戻。一九〇〇。
護衛艦一隻は潜水艦に発見されはしたものの、一隻だけでは大した脅威ではないと判断された。
上からは近づく艦娘を撃沈しろとしか言われていない為、命令にない戦闘をして弾薬を消費したくないし、この一隻が囮である可能性も無きにしも非ず。
各艦個人で考え続けた結果、全員が一隻程度なら大局に影響はないと判断し、無視する結論に達した。
皮肉か奇跡か、今回の鳳を務める水上打撃部隊は、護衛艦に乗ったまま悠然と敵潜水艦群の上を通りすぎていく。
その船の中で、鶴翼作戦の詳細が詰められていた。
大鳳「さすがに水平爆撃といえど、高度6000mからではまともな命中を叩き出せませんから。3000mまで下げさせてください」
長門「3000mまで下がってしまって大丈夫なのか?」
大鳳「いくら優秀な隊員達でも、5000mも離れた上空からじゃ目標すら見えません。それに私達の操縦士達は急降下爆撃しかやったことがありませんから、照準器もなしで目視投下することになるんです。確実を期すためにも高度は下げないといけないんです」
長門「そうか・・・、確かにその通りだ」
飛鷹「だったらすぐにでも信管を時限式にしたほうがいいかもしれないわね。着発信管じゃ当たらなかったらそのまま海にドボンだし」
隼鷹「オーケー、とりあえず大鳳の方の動きは決まったみたいだね。あとはあたしらだけど、なにか特別な事とかするの?」
飛鷹「飛ばしたら私達にできることはないわ。突撃と回避方法は一任するつもりだから」
隼鷹「じゃ、あとは応援するしかないってことだねぇ」
飛鷹「・・・ごめんね、なんか無理におしつけ「いやいや」
隼鷹「今さらそんな水臭いのはなしだよ、飛鷹。もし落とされたら、仇はちゃんと戦艦連中がとってくれるんだから。心配することなんてないんだからさ。気楽に行かないと」
へへ、と隼鷹が笑うのを見て、飛鷹もようよう最後の決心ができた。
扶桑「提督にいい知らせを持って帰れるように、私たちも頑張りましょうね」
山城「はい。提督の悔しそうな顔を拝むためにも精一杯やりましょう、姉様」
二〇一〇。空母機動部隊。
所詮は潜水艦、ものの一時間程度で振り切ることは容易だった。
白露ら護衛の駆逐艦が、途中で勢い余ったのか水上航行を開始した十二隻の潜水艦を砲撃で直ちに撃沈した為、相当数が減っていると思われる。
歯痒いのは逃走中であるが故に爆雷攻撃ができないことぐらいか。
白露「どうしますか、赤城さん。時間通りに行けるでしょうか?」
危険を承知の上で艦隊が減速し、白露のソナーに敵影が映らなかったのを確認した後、機動部隊は元の航路に戻りつつある。
赤城「それは無理になると思います。提督か、五月雨さんが潜水艦の脅威に気付けば作戦が変更されているはずですが・・・」
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