過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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39: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/10/04(火) 23:35:55.25 ID:NypoJ6GT0
〇六〇〇。
完全に夜が明け太陽が顔を完全に出した頃、海上では感動の再会らしきものが行われていた。
白露「皆無事でよかったよっ!」
村雨「こっちの台詞なんだけど・・・、まぁ、白露と時雨も何もないでよかった」
顔をそらしながら村雨が白露に言う。が、朝日のせいで顔が赤いのかどうかはわからない。
夕立「いつから村雨はツンデレになったっぽい?」
村雨「ツンデレじゃない!」
二人が声で無事を喜ぶ一方、春雨は全身で喜びを表現していた。
春雨「よかったですぅッ!」
時雨「心配かけちゃったね。でも大丈夫、五月雨や皆とも会えたから」
春雨が時雨に抱きつくのを、白露が羨望の眼差しで見つめていた。
五月雨「白露が時雨に抱えられて来たときはほんとびっくりしたんだけどね・・・」
白露「お姉ちゃんだから、そんな簡単にはやられんのだよ」
五月雨に話しかけられても、意識は春雨だった。五月雨があんな真似をしてくれるとは思えない。
提督にならやりかねないけど。というかやっていた気がする。
さっさと春雨のあの抱擁が終われば白露の方にも来てくれるのに、時雨がその抱擁を全く解く気配がないので見ているしかない。
名取「そ、それじゃあ、皆さん補給しましょう」
一通り再開の言葉を交わし終えた所で、名取が声をかけた。
速吸「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
背後では速吸が肩で息をしながら服の前をパタパタさせている。
速吸「やっと、やっとついた・・・」
五月雨「お疲れ様です、速吸さん。補給、お願いできますか?」
速吸「いいですよ、やれます。やらないと、なんのためにここまで来たのかわからないです・・・」
速吸が補給作業を行う間、付近の海域を交代で駆逐艦が警戒することになった。
五月雨だけは警戒の組へは入らず、補給を終えた赤城たちと話をしに行った。
五月雨「ここまで、大丈夫でしたか?」
赤城「ええ、無事発艦まで漕ぎ着けることができました。途中で色々ありましたけど・・・」
あの潜水艦群のことだろう、そのときの状況はその場に居合わせなかった五月雨にはわからないが、とにかく大変であったことは赤城の口調から察せられた。
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