11:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:05:00.57 ID:6BNWGd8K0
呼び捨てにした時は一瞬、怒られるかもと思ったが。
彼女はなぜかとても嬉しそうに笑ったあと、もう一回三葉って呼んでと言った。
「……三葉」
「……もう一回」
「……三葉」
「……えへへ、もう一回」
「三葉三葉三葉」
「えへ、えへへへへ……」
頬に手を当て、顔を真っ赤にして照れる三葉。
正直、抱きしめたい衝動に駆られたが、何とかこらえた。
「それじゃあ、これからは私も立花くんの事、瀧くんって呼ぶから」
瀧君。三葉にそう言われた時、なんとも言えぬ感覚に陥った。
しっくりきた、歯車がはまった、噛み合った、そんな表現達では足りぬほどの、それを待っていた感。
「う、うん」
「どうしたの?瀧君」
「いや……その、うん……」
「? 変な瀧君」
そう言って、彼女と別れたその日。
俺は三葉が愛おしすぎて、枕に顔を埋めて「三葉、好きだー!!!」と叫んでいた。
64Res/62.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。