過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
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30:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:23:17.81 ID:6BNWGd8K0
その日の夜、宿題をしていると、シャーペンの芯を切らしてしまったので、コンビニへと出かけた。

近いコンビニなので、ささっと買い物を済ませ、ささっと帰ってきた。

ただいまー、と言うと、お父さんが心配そうに私に声を掛けてくる。

おかえり。大丈夫か? 変な奴に会わなかったか? 最近は物騒だしな。

徒歩3分、走れば1分の超近いコンビニで、そんなに心配する必要はないんだけど……

うん、大丈夫だったよ。ていうか、過保護すぎだって、お父さん。

いや、でもな。ほら、前に変な奴に絡まれた事があっただろう? 何故か名前を知ってて怖かったって言ってたじゃないか。

またその話? と私は半分呆れながら言って、ともかく大丈夫だから。とお父さんに告げて自分の部屋に戻っていく。

……3年前くらいだろうか? 友達と遊んで家に帰っていると、いきなり男の子に声を掛けられた事があった。

その男の子は、美男子だったけど、どこか東京の男の子とは違っていた。良く言えば純粋そうで、悪く言えば田舎から出てきた感じのする男の子だった。

そして何故か執拗に、私の名前を呼んでいた。

なぜ、私の名前を知っているのか。さらに、良く言えば照れくさそうに、悪く言えば挙動不審な感じで私に近づいてきた。

私がえっと、あなた誰……? と聞くと、ものすごくショックを受けた顔をして、どこかに言ってしまった。

最後に名前を告げられたけど、正直覚えていない。

そしてそれ以来、その男の子には二度と出会っていない。


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