23: ◆9HQtX1uR2o[saga]
2016/10/04(火) 23:43:31.14 ID:7ab73rSh0
「――あはは、なんとなく悩み、わかりました」
「そんなものないって言ってるんだけど?」
「時子さん。こういう時は、喋るしかないんです、きっと。プロデューサーさんと。とことん喋りましょう!」
したり顔で言う法子が気に入らない。
「嫌よ」
「ええっ! こ、この流れで?」
「流れ? まったくわからないわ。私が豚と話をするって、どうしてよ?」
法子は眉を下げる。
「うーん、あたしが間違えてるのかなあ」
「きっとそうね」
「んー、でも時子さん、プロデューサーさんのことで悩んでるんなら、直接、喋っちゃった方が良いですからね! 絶対ですよ! じゃあ、私はレッスンがあるから、またっ!」
足早に去りゆく法子に言葉を返す隙はなかった。
段々と苛立ちが募る。
――私はしばらくして、舌打ちと共に立ち上がった。
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