過去ログ - 【君の名は。】「君の名を。」【夢と知りせば(仮)】
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名無しNIPPER
[sage]
2016/10/07(金) 19:42:24.57 ID:lQVBXINYo
東京暮らしを始めてから早3年。去れど3年。
だんだんと疲れてくる。もしかしたら、あそこにいた方がマシだったのかもしれない。そうやって、消えた故郷を想う。
8年前。星が降った日。
1200年周期で地球にやって来る彗星、ティアマト彗星の核の一部が崩壊し、故郷糸守町。それも我が家に落ちた。
秋祭りだったその日、何故か避難訓練で被害区域の人が全員高校の校庭にいて、死者は0名。まさに奇跡の日だった。
その日のことを、殆ど覚えていない。
覚えているのは、ただただ足を動かして、町中を駆け回っていたこと。そして、何故か右手を握り締めて泣いていたことだけだ。
あの日以来、母が死んでからずっと宮水神社を軽蔑していた父が宮水神社の復興に力を入れている。
おばあちゃんももう歳なのに、「あれまあ」と言うだけで、ニコニコしている。
まだ父を許したわけではない。許したわけではないが、また許すことが出来る日も近いんじゃないか。そう思う。
妹は二人が暴走しないように二人についている。
私が、自由にしたって良いんじゃないか、と言うことを言っても、これが私の選んだことと言って聞かない。
それどころか、「後のことは任せとき!」などと言って上京を推してくれた。
どこまでも姉よりも出来た妹である。
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